カビ毒問題に関する、ある人から寄せられたメール。
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今回メールしたのは先日報道された、総務省から農水・厚労省への輸入食品検査の改善勧告の報道が有った事から、再び家畜飼料のカビ毒汚染問題に関心を持って頂きたかったからです。
豚の被害は、原因とされていたサーコウイルス病のワクチンが三月に発売され多くの農場が接種しましたが、二ヶ月経過した現在も然程改善される事も無く継続しています。
以前は、このウイルスが原因とされカビ毒を理解出来ない方々が殆んどでしたが、期待されたワクチンでも改善されない被害の為に、カビ毒汚染で有ると理解され出した方もわずかずつですが増えています。
しかし理解出来ても飼料メーカー等には言いづらいというのが本音の様です。餌の殆んどを飼料メーカーに依存している訳ですから理解はできます。
この問題は食料自給率が低下している日本の縮図です。文句を言って食料をストップされたらどうしよう。こんな感じです。
家畜生産者には問題を理解出来ても解決策が無い状況です。
生産者の家畜被害は消費者の健康被害へと繋がります。
《関連の拙文アーカイブ 》
☆発ガン性ある「カビ毒」で輸入飼料が汚染されている疑惑 (2007年11月7日)
http://alcyone.seesaa.net/article/65091375.html〔コメント欄より〕
この記事の問題がどこまで事実なのかは私には判りませんが、そもそもカビが納入後に生えた飼料を給与してしまう農家が数多く存在します。昨今、中国産は危険と喧しく言われておりますが、残念ながら日本の農家(特に高年齢の方々)のレベルもそれほど高いわけではありません。日本だろうと恐らく中国だろうと、まじめに丁寧に生産している農家は居ます。しかしそのような生産品は高額商品とならざるを得ません。一般流通経路に乗せるならば、そんな作り方をしていれば破産します。当たり前の話なのですが、一次産品に安くて良い物など無いです。高ければ良い物という訳でもないですが...
さて、コーンなどは蒸気圧扁する物が多い訳ですが、そうすると水分がどうしても残るので納入後に飼料タンク内でカビが生え易いのです。にもかかわらず飼料給与前にカビの確認をしっかりしている農家が一体どれだけ存在するか。少なくとも私が勤めている地域では、その程度の危機管理すら出来ていない農家が殆どです。それどころか、何を食わせているかすら知らない農家すらいるのが現実です。だからこそBSEが日本でも発生するわけですし(実は、肉骨粉は給与したほうが良いという資料がBSE発生以前には存在したのも事実です。だから中途半端にレベルの高い農家は肉骨粉を意図的に取り入れてしまったという事実があるのですが...)。
コーンに生えるカビの毒→アフラトキシン(だけではないですが)は猛毒です。家畜はすぐ体調を壊します。家畜の体調がおかしくなってはじめて異変に気付くわけですが、カビが原因だと思い当たる農家は多くない気がします。知っていて気にしない農家もいるかもしれません。体調が悪くとも死にさえしなければ出荷できますから。
安い肉は死ぬ直前の廃用(病気だったり老衰だったり)ですので、カビ毒に限らずどんな物質(毒)が残留しているかなんて判った物ではないです。ただし、巷間噂される薬物(抗生物質など)は絶対に残留していません。投薬された家畜の肉・牛乳は絶対に出荷できません。投薬後の集荷可能日数は薬毎に明確に規定されていますし、牛乳の場合なら集乳車でのチェック時に引っかかってしまったら他農家分も含め全廃棄です。小さい農家なら一回それをやってしまっただけで廃業を考えるかも、というくらいの賠償となります。「抗生物質や成長ホルモンが牛乳に入っているから飲むな」などという牛乳否定論は、現場の人間から言わせると「日本の生産・加工・流通現場で実際に働いてから発言しろよ」という感じです。
以上、生産現場からの意見です。
Posted by 北海道の酪農ヘルパー at 2007年11月07日 20:18
☆家畜飼料「カビ毒」汚染についての続報 (2008年3月1日)
http://alcyone.seesaa.net/article/87774688.html《ある人からのメール》
家畜飼料カビ毒汚染について。
これは私が06年3〜9月に依頼した、配合飼料カビ毒検査の報告数値です。
当初規制値内と説明されましたが、昨年偽りであると判明しています。
※規制値:検出値
●アフラトキシン
0.02:2〜7ppm
●ゼアラレノン
1.0:1.7〜31ppm
●DON
1.0:35.1〜244.3ppm
●フモニシン
5.0:33〜320ppm
畜産物に高濃度で残留する危険性が充分あるため送信しました。
☆〔資料〕ある人からいただいた「カビ毒」検査報告書 (2008年4月15日)
http://alcyone.seesaa.net/article/93494005.htmlなお、日本農業新聞等に千葉県の養豚農家の方が豚の死亡被害が多発して処理費用を払えず、畑地等に約百頭の豚の死体を不法投棄したという記事がありました。
現在、この方の様にカビ毒被害での死亡豚増加や飼料費高騰の為に赤字経営と成っている農場が多数有ります。
この犯罪は、カビ毒問題を隠す者達が犯させた様なものです。
この記事には、全国的に豚の死亡被害が多発している事も記載されています。
この方も当然被害者です。
(略)
畜産物にも残留する発ガン性有る問題ですが社会に与える影響が大きい為に隠されている様です。
欧米並にカビ毒に対する消費者の問題意識が高まり、問題発覚が無ければ今後も改善の努力等はされないでしょう。
家畜の健康・畜産物の安全を守る立場の家畜保健所が、農水省や飼料業界の為にカビ毒問題を隠している事が疑える検査報告です。
☆「カビ毒」問題→養豚農家が死亡豚の増加などで経営難 (2008年4月16日)
http://alcyone.seesaa.net/article/93605903.html●これは日本農業新聞に4月15日に掲載された記事で、全国で多くの養豚農家が死亡豚増加等で経営難と成っている現状を表しています。
05年の秋から豚の死亡や流死産被害が全国同時的に急増しました。
その原因はPRRSとサーコウイルスの複合感染とされ、どちらも十数年前から全国的に感染は確認されてます。
しかし現在の様な豚の死亡多発は有りませんでした。
実は、和牛や乳牛でも豚と似た症状での死亡や流死産が同時期から多発しています。
●05年はカトリーナ被害の年。
このカトリーナで赤カビ被害を受け、赤く変色したトウモロコシが配合飼料に多量混入しだしてから牛豚の被害が急増しています。
現在も家畜被害は続いていますが、これはバイオ燃料増産の為に良質トウモロコシが不足しているからです。
家畜被害は病気では無く、カビ毒汚染飼料による中毒被害です。
複数の牛や豚農家で、カビ毒吸着剤を配合飼料に多量添加しただけで死亡や流死産の被害が改善されてます。
●農水省や飼料メーカーは家畜被害を「畜産物に残留し消費者に発ガンの危険性有るカビ毒被害」とは認めずに、この投棄事件の様に豚の死亡多発が表面化する度に、カビ毒被害で有るのに病気被害と流布してます。
この事件の裏には「家畜飼料カビ毒汚染問題」=「畜産物発ガン性カビ毒汚染問題」が隠されています。
赤カビ毒汚染はトウモロコシだけでなく小麦でも発生しますが、日本の小麦生産農家は一斉防除で防いでいます。
☆カビ毒による豚の繁殖障害や妊娠母豚の死亡による産子減少被害 (2008年4月23日)
http://alcyone.seesaa.net/article/94474611.html四月二十日の日本農業新聞・九州エリアの記事から。
●鹿児島県豚病清浄化対策を強化。
全国一の養豚県である鹿児島県で「近年」豚の死亡被害が農家経営を圧迫している。06年は母豚約12万1700頭で年間約253万頭が生まれ、出荷頭数は約197万頭。約56万頭が死亡したと推定。危機感を強めた県や関係機関は農家アンケートを実施。その結果オーエスキー病や流行性下痢、繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)、サーコウイルス感染症の様な症状が…。鹿児島県は今年度は原因究明(抗体検査・病性鑑定など)を実施して改善策を講じたいと…。
●この被害にはカビ毒で問題と成る繁殖障害(流死産・不受胎)や妊娠母豚の死亡による産子減少被害は含まれていません。それらを考慮したらもっと大きな数字と成ります。生まれた豚の約22%が死んでいる計算ですが、1万頭収容畜舎に半数も収容出来てない肥育農場も有り被害はもっと甚大です。
「近年」とは05年秋頃からで、カトリーナ被害を受けカビ毒に汚染されたトウモロコシが、06年に架けて輸入され家畜被害を増加させました。
家畜飼料のカビ毒汚染が表面化しない限り、どの様な対策を講じても被害の改善は望めません。