株式会社緒方不動産鑑定事務所取締役 奥田かつ枝氏
(株式会社アースアプレイザル取締役)
株式会社緒方不動産鑑定事務所
http://www.ogata-office.co.jp/e_staff_okuda01.html株式会社アースアプレイザル
http://www.earth-app.co.jp/company/company2.html平成19年8月 オリックス・キャピタル株式会社出資
http://www.earth-app.co.jp/company/history.html平成19年8月:
総額3億4,500万円の第三者割当増資を行う。
割当先ベンチャーキャピタルは株式会社ジャフコ、MUハンズオンキャピタル株式会社、ティー・ハンズオンインベストメント株式会社、あおぞらインベストメント株式会社、オリックス・キャピタル株式会社、日本アジア投資株式会社の6社。
資本金を254,500,000円へ増資
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☆続、「かんぽの宿」が1万円 (2月4日の「九州企業特報」)
http://www.data-max.co.jp/2009/02/1_118.htmlhttp://www.asyura2.com/09/senkyo58/msg/893.html現在日本郵政によるオリックスへの一括売却凍結が取り沙汰されているが、売却物件の資産評価委員にオリックス関係者が就任していたことが明らかになっている。問題の評価委員は奥田かつ枝氏で、緒方不動産鑑定事務所の取締役。
オリックスとの関係は、緒方不動産鑑定事務所とケイアイ不動産鑑定(株)など3社で設立した不動産鑑定業等の(株)アースアプレイザルがあり、同社が07年8月第3社割当増資により資本金を2億5,450万円にした際、引受先の1社がオリックス・キャピタルであった。
そのことから、郵政民営化承継財産評価委員会委員の奥田かつ枝氏 ⇒緒方不動産鑑定事務所取締役 ⇒アースアプレイザル取締役 ⇒オリックス・キャピタルとオリックスに関係する人物が資産評価していたのである。
☆「かんぽの宿」問題/オリックス関係の企業役員/資産評価メンバーに/300億円を129億円に圧縮 (しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/09/senkyo58/msg/796.html投稿者 gataro 日時 2009 年 2 月 04 日 19:21:25
以下は「しんぶん赤旗」(2月4日付・15面)から直接貼り付け。
日本郵政(西川善文社長)が全国の「かんぽの宿」などをオリックス不動産に一括売却する契約を結び、現在計画が「凍結」している問題で、旧日本郵政公社の資産を査定した「郵政民営化承継財産評価委員会」のメンバーにオリックスグループと関係のある会社の役員が入っていたことが、本紙の調べでわかりました。
同評価要員会は、二〇〇七年十月の郵政民営化に際して、日本郵政、郵便事業、ゆうちょ銀行などに承継される旧日本郵政公社の資産・負債(承継財産)を評価し、その価格を決定するために設置されたもの。メンバーは十三人。内訳は、総務省郵政行政局長(当時)、財務省理財局次長(同)の二官僚のほか、西川社長はじめ承継する会社関係者が六人、「学識経験のあるもの」五人という構成です。
その“学識経験者”の一人が、不動産鑑定業界大手の「緒方不動産鑑定事務所」(東京・港区、資本金二千万円)の奥田かつ枝取締役です。奥田氏は、評価委員会内に設置された調査部会(五人)のメンバーにもなっています。
同鑑定事務所などのホームページや登記によると同事務所は〇二年二月、「ケイアイ不動産鑑定」「地盤環境技術研究センター」と共同出資をして、「アースアプレイザル」(東京・千代田区)という会社を設立しました。奥田氏は、アース社の社外取締役に就任しています。アース社は〇七年八月、第三者割当増資を行い、資本金を八千二百万円から二億五千四百五十万円にしました。このとき、オリックスの100%子会社「オリックス・キャピタル」が主要株主の一つとなりました。
郵政民営化承継財産評価委員会は、〇六年九月十九日に第一回会合を開き、〇七年一月二十六日の第二回会合をへて、〇八年二月十八日の第三回会合で、旧日本郵政公社から引き継ぐ財産の価額を決定しました。
☆CMSA日本支部を巡る「かんぽの宿疑惑」人脈の蠢き (植草一秀ブログ)
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/cmsa-2722.htmlhttp://www.asyura2.com/09/senkyo58/msg/941.htmlまた、2007年10月9日に早稲田大学大学院日本橋キャンパスで開催された第2回CMSA日本支部セミナーでは、川口有一郎氏が基調講演を行うとともに、株式会社緒方不動産鑑定事務所取締役・不動産鑑定士の奥田かつ枝氏が講演を行っている。
奥田氏は一橋大学を卒業して三菱信託銀行に勤務した経歴を有している。すでに「晴天とら日和」様が簡略図入りで説明してくださったように、2月4日付「しんぶん赤旗」が奥田かつ枝氏が所属する緒方不動産鑑定士事務所などが共同設立した「アースアプレイザル社」の社外取締役に就任していることが明らかにされている。問題はオリックスの100%子会社であるオリックス・キャピタルがこの「アースアプレイザル社」の主要株主になっていることである。
CMSA日本支部理事長の小島一雄氏はオリックスの専務執行役であると同時に、オリックス・キャピタルの代表執行役会長を務めている。
「しんぶん赤旗」が、日本郵政が一括売却の対象になった「かんぽの宿」70施設と9箇所の社宅施設の簿価を300億円から129億円に圧縮していたことはすでに2月2日付記事「「かんぽの宿」売却先決定の不透明なカラクリ」に記述した。その根拠とされたのが政府の「郵政民営化承継財産評価委員会」による評価額変更である。
政府の「財産評価委員会」については、「雑談日記(徒然なるままに、。)」様が詳細を調べて下さっている。この委員会の調査部会と事務局が実際の資産評価額決定に関与したと考えられるが、調査部会のメンバーには、
株式会社緒方不動産鑑定事務所取締役 奥田かつ枝 氏
日本公認会計士協会理事 樫谷隆夫 氏
株式会社産業再生機構代表取締役社長 斉藤惇 氏
PwCアドバイザリー株式会社取締役パートナー 田作朋雄 氏
新日本監査法人代表社員 成澤 和己 氏
が指名された。
詳細については回を改めて記述するが、新日本監査法人は本ブログおよび拙著『知られざる真実−勾留地にて−』に詳述した「りそな銀疑惑」に直接関わる監査法人である。また、田作朋雄氏は2002年12月に竹中金融相(当時)が発足させた金融庁検査局内の「再建計画検証チーム」のメンバーに選出された人物である。人選は基本的に「竹中人脈」によったと見てよい。
この調査部会で不動産評価の専門家と呼べるのは奥田氏一人しか入っていない。不動産評価額決定に関しては、奥田氏が重大な決定権を有したと考えられる。評価委員会の議事録を見ると、事務局提案がほとんど論議なしに了解されている。「かんぽの宿」が「オリックス」に安値で売却される準備が綿密に進められていたのではないかと思われる。