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もう一つ、言っておきたいことがあるんですよ。佐久間さん。東京地検特捜部長の佐久間特捜部長。あなたは、長銀粉飾決算事件の主任検事でしたね。金融再生法に基づいて一時国有化された銀行に対する捜査が行われたという意味では、まさに「国策捜査」でした。あの「捜査条項」を書いたのは私です。
当然、議員立法ですから、立法したわれわれが、誰を捕まえてほしいかははっきりしていました。すでに故人ですが、長銀の支店の融資枠をとっぱらい、イ・アイ・イなどバブルで踊った不良債権企業への追加融資で損失を膨らませた杉浦敏介元頭取です。
ところが、あなたは当時の大野木克信頭取を粉飾決算で逮捕してしまいましたね。これには私も、自民党側のまとめ役だった塩崎さんも、腰を抜かしました。というのも、当時、長銀は決算承認銀行でしたし、大野木さんが頭取に就いた時点で、債務超過だったのは、金融界では常識でした。
案の定、最高裁では「真っ白無罪」の判決が出ました。当り前です。大蔵大臣が決算承認したわけですから、粉飾決算の責任を問うなら、当時の大蔵大臣を捕まえなければいけません。それが政治的にできないからって、罪なき人を罪に問うてどうするんですか?
日経経済部日銀担当だった時代に、常務だった大野木さんの青山の自宅にはよく夜回りしました。娘さんが美人でね。銀行マンとしての経歴の半分を海外で過ごした大野木さんは、国内の不正融資にまったくかかわっていませんでした。だからこそ長銀再生を托された。でも、もうどうにもならなかったんです。
そんな大野木さんをあなたは罪に問い、事実上社会的に抹殺した。佐久間さん、あなたはその罪深さをどれだけ自覚し、胸に刻んでいるか? あの時、あなたがわたしたち立法者にこの条文が意図する逮捕すべき人は誰かと尋ねていれば、こんな不幸なことは起きなかったはずだ。野党だった私は切歯扼腕した。
だからこそ、このままではだめだと、小沢さんさえ呑み込んで、民主党を大きくした。それは、あなたのような「ヘボ検事」が偉くなるような検察じゃだめだ。その体質を変えるには、政権交代して、捜査も可視化して、人事の仕組みもかえて、やり直すしかないってことだったんです。
永田町では有名な話。どらえもんは、民主党と自由党が合併する時に「小沢抜き合併」論を唱えた張本人。このテーマで何度、元上司とケンカしたかわからない。でも最後は「小沢さんが悪さをしないようにどらえもんが監視しますからね」ということで折れた。そして秘書を辞めた今も小沢ウォッチ継続中。
そんなどらえもんが、ずっと小沢さんを見ていて思うことは、ずいぶんと民主党の中堅・若手、それも民主党本流の考え方に、政策的には近づく努力をしてきたし、現実に変わったと思えることがいくつもある。「企業献金廃止」に乗ったことも、その一つ。
予算編成で小沢さん一人が決めたような報道ぶりは、まったく取材せずにステレオタイプ思考で考えて、頭でっかちな記者が書いてるだけの大嘘ばかり。例えば、予算編成で注目された「土地改良予算を半減して農家の戸別補償に回す」というのは、どらえもんが細野議員に強く提案したもの。
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