672 名前:闇の声
投稿日:2011/07/21(木) 20:58:23.85 ID:Mzk1NaM2 [6/13]
ある硯学の知人と昼を挟んで色々議論した。
掻い摘んで書く事にする・・・
原発問題は恐らく日本人を真っ二つに引き裂く様な結末まで行くかもしれない。
もちろん内戦とか言う意味ではなく、経済を重視するのか生きる事自体を重視するのか・・・
具体的に言えば経団連や日商など財界トップの危惧を完全に否定し、経済重視から生活のレベルを相当下げてでも生きる事の大事さを優先する社会、つまり脱労働社会へと向かうのかと言う事だ。
この根底にあるのは既定の価値観の否定で、経済活動の存在価値を経済活動に従事していない人物が決められる社会の多様性と言うか、ルール無視の社会への移行だろう。
その具体例が今日の週刊文春の坂本龍一インタビューであり、且つ村上春樹の海外に於ける発言だろう。
文化人が経済活動に対しての批判否定をし、その世論構築を目指すと言う姿勢が窺える。
日本を支えてきた経済社会への全面的否定を彼らは行い、例え生活レベルを落としてでもそれは仕方ないのだと・・・
それが日本の道で、今の経済界のやり方は間違っている・・・端的に言えばそうなるが、これらの発言は恐らく若年層を中心に、反財界・反官僚そして反労働への道筋を創って行くだろう。
行き場の無い若年層にとって坂本発言は自らの立場考え方を正当化出来る行動指針足り得る。
つまり、民主党にとって行き場の無い若年層は絶対に自民党支持には回らない、潜在的支持者である。
なぜなら、自民党政権時代の経済政策に因って労働市場から疎外されたのであるから、支持する訳が無い。
これだけ民主党政権が失策を重ねても民衆の声がそれほど盛り上がらない・・・大衆行動に結び付かないのは価値観の変化が著しく、経済社会に組み込まれるよりは知的なルンペンとしてのあり方に魅力を感じるのだ。
674 名前:闇の声
投稿日:2011/07/21(木) 21:16:00.41 ID:Mzk1NaM2 [7/13]
利潤追求をすればするほど企業は海外進出してしまい雇用は先細りになる。
しかも今回の電力危機は民主党政権が続く限り決定的な改善を望む事は難しい。
何となれば経済全体を見渡して何をどうするかの視点が欠けているからだ。
そうなればますます企業は自己防衛の為に国外に出て行ってしまう。
ここで問題なのはそれをどうやって国内に留めさせるかの経済政策を考えるべきであるのに民主党政権は無理矢理雇用を押しつける形でしか解決を考えてないのかと思える点だ。
根本的な雇用対策としての新規産業等やるべき事は幾らでもあるはずなのだが、民主党は労組出身者が多いせいなのか、或いは何か考えがあるのか派遣対策を少々いじった程度だ。
これでは若年層が政権に対しての反感を抱くと危惧していたら震災後に脱原発と言う問題が生じた。
意地の悪い言い方をすれば財界には反感を抱いていたから、合理的に反財界の姿勢を誇示出来る・・・
しかも若年層のガス抜きも可能になる。
政治に関して言えば、恐らく脱政党政治が一層進むだろう。
政党と言う形を取らない、仲良しクラブ的な離合集散を自由に出来る政治形態が広まる事が予想される・・・つまり、政治のプロの衰退だ。
市民参加政治と言えば聞こえは良いが、今までの政治に対する意趣返し敵な意図的な敵対行為がこれから徐々に一般化して行くだろう。
政策のカリスマであった田中角栄的政治家ではなく、イメージ的な格好の良さと経済活動を否定し優しさと自然を心から愛する涙する政治家が人気を博するだろう。
そのイメージを大事にする政治家が電気を使うのを止めましょうと言えば支持者は喜んでろうそくの生活を楽しむだろう。
楽しむ事を第一に・・・これが新しい政治家像になると思う。
面白い(現象としては面白くは無いのだが)のは、牛肉の汚染問題で、これを好機と捉え肉食を止めようと考えている若年層が出始めている。
宮沢賢治の雨にも負けずではないが、米に少しの野菜で我慢する生活こそ日本人らしいし生活をそこまで落としてでも安全で静かな争わない暮らしがしたい・・・労働も無理せず生きる分の食料調達が出来れば良いじゃないか・・・生活感はそこまで縮小する事もあり得るだろう。
675 名前:闇の声
投稿日:2011/07/21(木) 21:27:34.33 ID:Mzk1NaM2 [8/13]
今、芸術家や作家などが盛んに集まり、そこに自然保護の専門家や既成政党とは距離を置いている市民活動家が参加し、新しい政治のあり方を盛んに議論している。
そこで最優先に語られているのは、脱競争社会・・・つまり、社会の弱者にレベルを合わせる事で互いに助け合い豊かな精神社会を実現させようという試みだ。
この動きに恐らく脱原発や反財界の動きが加わり、労働を厭う若年層が加わってくるだろう。
政治の停滞は極端なイデオロギーを育む。
ドイツの場合はナチズムであったが、日本の場合は退化主義と言うか、意図的に退化する事で競争やエネルギー消費社会からの脱却を図れると言う方向に向かうと思われる。
自民党の復活は相当難しいだろう。
財界同様に退化主義者からすれば自民党政治は最も敵対すべき相手でありそれも真っ向から何か言うのではなくてまともには相手にせず良く分からない感傷的な文言で軽蔑するやり方を取るだろう。
つまり対話を拒否するのであるが、その拒否の仕方は「彼らとは話をしても無駄」の一点集中でそのポーズが人気を博し、支持率を上げて行くと思われる。
これからの五年で日本は相当の無形財産を喪失する・・・人材の海外流出だ。
脱競争社会、退化主義は経済の縮小しか産まない。
文化人が政治を語り始める時・・・崩壊の足音が高くなる。
その先鞭は明らかに坂本インタビューになるだろう。
676 名前:名無しさん@3周年[]
投稿日:2011/07/21(木) 21:30:36.08 ID:lKyvn7IV
>退化主義
経済的には退化かもしれませんが精神的な進歩ともいえますね
683 名前:闇の声
投稿日:2011/07/21(木) 22:03:49.92 ID:Mzk1NaM2 [9/13]
坂本インタビューは坂本サイドから強硬に押し込んできたらしいね。
つまり、自分のインタビューを載せないと音楽関係の記事が取れなくなるよと・・・
ある人物は自分が表に立ち過ぎると反感を買う・・・だから、日本人に広く普く人気があってしかもカリスマ性と知性を感じさせる誰かを代弁者にする必要があった。
元々坂本龍一は何を言ってるのか良く分からない面があり、それに分かった振りをしないと相手にされなくなる・・・これはメディア関係者が広く感じている事だ。
同時に、坂本は芸能界とは少し距離を置いていて、それが為に却って芸能界に影響を与え易い。
あれだけデカデカとやったって事はメディアと芸能界に影響を与えますよ宣言をしたも同然で坂本に追随する自称インテリ文化人や芸能人は増えるだろう。
どっかの誰かさんの思惑ピタリなのさ。
687 名前:名無しさん@3周年[]
投稿日:2011/07/21(木) 22:10:23.57 ID:rXvBDTUB [2/2]
文化人ってのはいつの時代も自分勝手だよなあ。
ベトナム反戦運動がいわゆるブルーカラーから「金持ちの道楽」と反感買ってたけどそれと似てる。
691 名前:名無しさん@3周年[]
投稿日:2011/07/21(木) 22:25:22.29 ID:j3Rxr86f [4/7]
戦争を経験している年齢層と30歳以下の若者は生活レベルを落とす方を選択すると思います。
ただ、老人でも戦後5年後以降に生まれた層〜35歳以上の中堅層は、まだ経済(財界)に甘い幻想を抱いているような気がしますね。
脱原発は若いロック歌手なんかでも支持する人がいますね。流れがうまれつつあるのか。