2005年12月15日

伊紙分析記事「白燐弾(白リン弾)の有害性・残虐性について」

イタリア紙「ベッラ・チャオ(Bella Ciao)」の白燐弾(白リン弾)に関する記事

「FOSFORO BIANCO : dietro l’orrore di Falluja」

http://bellaciao.org/it/article.php3?id_article=11637

の日本語訳をkamenoko氏が公開した。

http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/884.html

http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/884.html

白燐(White Phosphorus)は有害。

Rainews24の先ごろの調査報道は、世界にイラク戦争前線の残酷さを伝えた。

記録に収められのは、米軍が04年11月のファルージャの戦闘において白燐を協定に反する方法で使用した証明だった。軍事領域で容認される化学物質の使用も、民間人にリスクのある地域では80年の特定通常兵器使用禁止制限条約において無条件に禁止されている。

(kame参照 

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/arms/ccw/ccw.html

(3) 焼夷兵器の使用の禁止又は制限に関する議定書(議定書III)

文民及び民用物を焼夷兵器による攻撃目標とすること、人口周密地域にある軍事目標を焼夷兵器による空中からの攻撃目標とすること等を禁止している)

しかし抵抗が最も激しい町の居住区域で、白燐が無差別かつ大量に投下された。

この告発にまずは否定で応じたペンタゴンは、次いで化学兵器としてでなくincendiary weaponとして全く合法的に使用したと訂正。 しかしビデオが示す痛ましい黒こげの遺体と元米兵の言葉は、公式発言の信頼性を著しく損なうものだった。我々は ボローニャ大学化学・分析部MarcoTaddia教授に、白燐についてとその有害性を問うインタビューを行った。 

白燐とは何ですか?歯磨き粉とマッチに使われている燐の違いは?

「燐のように外観、形態が様々な形で現れる化学成分は同素体と呼ばれており、白燐は燐の中でも最も不安定かつ毒性があり危険な形です。 室温においては大蒜のにおいがする蝋性。特徴ある燐光を発し(ルミニッセンス)、44.15度で溶解します。他の形態は、red、black。 まさにこの毒性により、90年代初期にマッチへの使用が禁止となり、硫化物のRedに置き換えられました」。

人体への影響は?

「軍人の間でWilly Pete(白燐のイニシャルから)と呼ばれる白燐は、incendiary and 発煙 weapon 。空気中の酸素に反応して自然発火し、白く重たい煙が発生します。燃焼の産物は、ガス性の酸化物、燐ペントシド、酸の特徴として非常に乾いたもの。燐ペントシドが水と反応すると、燐酸という腐食性の形態になります。

白燐を用いた武器が人間の近くで爆発すると、devastetedな効果があるでしょう。

拡散した発火性の燐微粒子が肌に付着して燃え続ければ、広範囲かつ痛みの伴う火傷を引き起こす。 ここで細胞組織上の水分吸収・酸化腐食作用が加わり、呼吸で肺に吸入される蒸気が炎症を起こす。これらの悲惨な効果により、武器としての人への使用が犯罪行為と考えられているのです」。

Rainews24のルポルタージュでは、遺体、黒こげの遺体が見られましたが、衣服は概ね損傷を受けていませんでした。これはどういうことでしょう?

「答えは簡単に出せません。燐は衣服より皮膚に容易に付着します。 燃焼性の燐が衣服に付着し、覆いをかけるなどで即座に酸素吸収が起きないようにしても衣服は燃えるはずです。しかしながら燐の火傷と細胞組織の酸素吸収作用は、毒性蒸気の吸入以上に多大な損傷をもたらすため、例え衣服がほとんど損傷を受けずとも死は免れないものとなります」。

白燐の拡散は、環境にも余波をもたらしますか?

「動物に対する作用も人へのそれと同様のものです。つまり火傷と即効性の中毒。水への影響は、特に湖沼や河川が長期に渡って汚染され、水性動物は死んでしまうでしょう。酸素の少ない土壌や堆積物に深く浸透すると、被害は甚大かつ長期のものになります」。

ファルージャのドキュメンタリーは、民間人への使用が禁じられている
もうひとつの化学物質、MK77と呼ばれるナパームの一形態にも触れていました。これは何を指すのでしょう?

「40年代までのナパームとは、ナフテン酸・パルミチン酸とベンゼンの混合で作られたindendiary weaponのことでした。今日ナパームと呼ばれるものは、soap ofナフテン酸アルミニウムもしくはナフテン酸・パルミチン酸と燃料もしくは他の引火性物質との混合物で、爆弾・地雷・火炎放射器の燃焼物の形で使用されます。MK77はナパームの改良版で、人への破壊力は同様ながら環境への影響が低い。ベンゼンの代わりにケロシン、そして白燐を含んでいます。

イラクにおける白燐投下のニュースをどう受け止めましたか?

「国際世論のプレッシャー下で、米国公式情報筋は白燐のincendiary weaponとしての使用と、敵の’狩り出し’に使ったことを認めました。 白燐の人への作用も、広く詳しく立証されている。無人のゾーンではなく町に投下した場合の結果を予測できなかったとは考え難い。証拠の価値としては反駁できないものがあるRainews24が提供した映像がなくとも、あのような状況下での燐の使用は残酷すぎて容認し難いものだと思います。 損傷を受けた被害者の顔や引き起こされた口では表現できない苦しみは、犯された犯罪行為の、そしておそらく戦争の
無分別さへの最も劇的な告発でしょう」。

★「化学兵器」

化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約

第2条 定義及び基準

この条約の適用上

1「化学兵器」とは、次の物を合わせたもの又は次の物を個別にいう。

(a)毒性化学物質及びその前駆物質。ただし、この条約によって禁止されていない目的のためのものであり、かつ、種類及び量が当該目的に適合する場合 を除く。

(b)弾薬類及び装置であって、その使用の結果放出されることとなる(a)に規定する毒性化学物質の毒性によって、死その他の害を引き起こすように特別に設計されたもの。

(c)(b)に規定する弾薬類及び装置の使用に直接関連して使用するように特別に設計された装置。

2 「毒性化学物質」とは、生命活動に対する化学作用により、人又は動物に対し、死、一時的に機能を著しく害する状態又は恒常的な害を引き起こし得る化学物質(原料および製法のいかんを問わず、また、施設内、弾薬内その他のいかなる場所において生産されるかを問わない)をいう。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bwc/cwc/jyoyaku/pdfs/05.pdf

posted by はなゆー at 07:42| ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 時事(海外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 「暗いニュースリンク: 「イラク駐留米軍はファルージャで化学兵器を使った」イタリア国営放送がドキュメンタリーで証拠ビデオを放映」 以前から米軍のイラクでの化学兵器の使用は噂
Weblog: 池谷石黒ウェブログ
Tracked: 2005-12-16 00:05