↓
・アフガン現政権は腐敗していて、カルザイ(Hamid Karzai)大統領は無能である。米欧は幻滅している。
・しかし今年8月の大統領選挙でカルザイは再選されそうだ。
・そこで、大統領に準ずる高いポジション(首相など)を作って、米欧が信頼でき、カルザイに対抗できる人物を首都カブールに配置したら良いのではないか。
・そのポストには能力のある人物を立てて、カルザイ大統領の権威を落とすとともに、中央政府よりもむしろ地方にチャンネルを開きたい。予算も地方にまわしたい。
・米国は、開明的な人物であるムハンマド・アトマル(Mohammed Hanif Atmar)内務大臣を高く評価している。
・このアイディアの問題は、新しいポジションの人物がアフガニスタン人であっても、多くのアフガニスタン人がこれを「植民地主義」「傀儡(かいらい)政権」と見ることだ。
・実は、3月31日のハーグ(オランダ)の会議でオバマ大統領がアフガニスタン政策の見直しを公言することになっている。
↑
しかしながらカルザイ大統領はどこからかこの謀略を聞きつけ「アフガニスタンは傀儡国家にはならない」とキバを向いた。
☆US will appoint Afghan 'prime minister' to bypass Hamid Karzai (英国の高級紙「ガーディアン」)
http://www.guardian.co.uk/world/2009/mar/22/us-afghan-plan-to-bypass-karzai
The US and its European allies are preparing to plant a high-profile figure in the heart of the Kabul government in a direct challenge to the Afghan president, Hamid Karzai, the Guardian has learned.
(略)
No names have emerged for the new role but the US holds in high regard the reformist interior minister appointed in October, Mohammed Hanif Atmar.
The risk for the US is that the imposition of a technocrat alongside Karzai would be viewed as colonialism, even though that figure would be an Afghan. Karzai declared his intention last week to resist a dilution of his power. Last week he accused an unnamed foreign government of trying to weaken central government in Kabul.
"That is not their job," the Afghan president said. "Afghanistan will never be a puppet state."
カブールはアフガニスタンじゃないんですってば。
まあ、カルザイさん的には、その綱渡りしか無いワナ?
だって、カルザイさんさえアフガニスタンでは知らぬ者無き傀儡だから。
上手く行けば「オバマさんと後ろで握手しつつ出来レース」が唯一の生き残りの道。
ま、カブールの外には余り影響の無い話でしょ。