2009年11月09日

低所得者が多くなった日本における「憲法9条」擁護論の限界

☆社会と権力、何が実体なのか?選挙で反ファシズム戦線?
http://www.asyura2.com/07/kenpo1/msg/613.html
投稿者 松浦 日時 2007 年 7 月 28 日

何故、政権批判よりも国民批判をするのか。
国民諸氏は自らを省みて考えて欲しい。

そもそも選挙は政治の実体なのか?
反ファシズム戦線?ファシズムが何か理解しているか?

国家権力というのは、財政が逼迫すれば福祉を削り、財の再配分を低下させ資本の生き残りを優先し、警察・軍隊の強化を図るのを常とする。実はこれは、権力が社会労働力の収奪を目的とした専業暴力機関を起源に生まれた組織に過ぎないことに起因している。原理がそうなら、真の実態も、終わる時の姿も同じだ。

ファシズムとは、人間社会から見れば本来的に外的な存在である権力に、社会が同化する事を意味する概念だ。

「社会の権力化」は、社会が不正の被害者ではなく主体となり、暴力の行為者となる事で、そのまま社会の暴力化に直結する。これが、正確な意味でのファシズムで、世間ではファシズムについての勝手な解釈が横行しているが、本当のファシズムの唯一の尺度は「社会の権力との同化」ということだけだ。

要するに、ファシズムは、権力の在り方ではなく、社会の在り方の問題。したがって、権力を批判するだけではファシズムは止められない。

日露戦争講和後の日比谷暴動を覚えているだろうか。焼打事件とも言うが、実際は首都日比谷のみならず、全国に波及した反政府暴動だ。反政府暴動と書いたが問題はその内容だ。暴動を起こした民衆の要求は、ロシアから賠償金を取れないのなら戦争を続けろというものだった。先の日清戦争で戦費を遥かに越える賠償金を獲得したことに味を占めて、戦争は儲かると信じた国民が、戦争継続を求めて反政府暴動を起こしたのだ。

注目しなければならないのは、暴動を起こした民衆は、殆どが選挙権の無い無産国民だった事だ。その後に軍部の増長を招いたのは歴史が示している通り。ファシズムを実現する通路は、ナチスの様に民主選挙の場合もあれば、日本の様に選挙に拠らない場合もある。
何故なら、選挙の有無は、社会の実体とは直接関係が無いからだ。

選挙は、社会の趨勢にとって決して本質ではない。問題なのは、社会精神の在り方の方だ。

功利主義的社会は、常に富と権力に近づくための競争に明け暮れ、経済成長が止まれば、その傾向が更に強まり、必然的にファシズム化する。
「生活主義」とファシズムは、実は非常に相性が良い。ただ、刹那的で倫理が希薄なので、それに伴って知性も低く、先の結果を知る事ができないだけだ。

典型的な日本人ともいえる自民党の派閥の長が、金丸脱税問題の際に、「日本人は、カネにはうるさいから。」と発言していたが、多分本質を突いているのだろう。ここには、倫理的なのと、カネにウルサイのとは違う、というニュアンスが読み取れる。これを意識して国民の反応を観察していると、実に行動の意味が理解できる。試してみるといい。今回の社会保険問題も、実体はこれに過ぎない。正義とは別物だ。


だから、9条の会の講演会で、「9条を守る事は、今の生活を守る事だ。」と、発言している時点で、この国民は困難に直面している。「9条は、正しく理想だから、何を犠牲にしても守らなくてはならない。」と発言できず、それで動かされない社会に、健全な未来を期待できるのか?


常に実利と公正を結び付けて表現するのを「現実的」とする体質は、本当に現実的なのか?捻れた理念がもたらす現実は、所詮、弱者が自らを損なう強者の論理を積極的に支持する現実の前には、こそこそと身を隠す場所すら与えられはしない。まして、真理の座には近づくことさえ許されないのは言うまでもない。

健全な社会は、本源的に暴力を起源とする権力と対立し、制限する意思を発揮し続ける。正確な意味での「民度」とは、権力を制限する民の底力を意味する。それが唯一の基準。社会が権力と同化する事は、社会の究極の堕落形態、民度の最低への転落だから、その行く着く先は推して知るべしとなる。

民度を高めるためには、損得よりも正義と倫理を重んじる風土が必要不可欠だ。それこそが社会的公正を実現する唯一つの要件であることは、幾ら強調しても過ぎる事は無い。

民度が真に高ければ、選挙制度自体いらないし、民度が低ければ、毎日が選挙でも何の意味も無い。

だから、選挙の度に党派の数合わせを議論する次元は論外だ。


          ↓


☆無名氏『この現状から新たなる「ファシズム論」は発信されていくべきでしょう。…ありがとうございます。』
http://www.asyura2.com/09/dispute29/msg/591.html
投稿者 仁王像 日時 2009 年 11 月 09 日


ベルリンの壁崩壊から20年。

日本では誰ひとりとして「9条は、正しく理想だから、何を犠牲にしても守らなくてはならない」と発信できませんでした。

まさに「壮大なゼロ」であります。

まさに日本国民はこの自己矛盾と亀裂の前に、巨大な困難をかかえてきました。

ゆえに日本社会は健全でなく巨大な不健全となり、病んでいるのです。

ベルリンの壁崩壊からの20年とは
「日本病」がますます悪化していった空虚の時間蓄積であります。

日本国民はこの暗黒から歩行を開始するしかないと思います。

日本国民は巨大な困難をかかえ不健全になり病気になり、混乱し、貧困になり、そしてとうとう破綻してきました。

誰ひとり「9条は、正しく理想だから、何を犠牲にしても守らなくてはならない」と発信できない「悲しき暗黒地帯」ですから、混乱につぐ混乱のなかで破綻するのは、あたりまえです。

この現状から新たなる「ファシズム論」は発信されていくべきでしょう。

松浦氏の「ファシズムの定義」を読み感銘を受けました。

ありがとうございます。





《備考〜低賃金で働く派遣社員の声》

☆国民全員が苦しむ平等 戦争を切に願う (2006年12月6日の「反米嫌日戦線」)

http://anarchist.seesaa.net/article/29070505.html

http://asyura.com/0610/senkyo28/msg/948.html

「教育基本法改正反対」「憲法改正反対」などといったって、それを阻止して、俺たちのギャラが高くなるわけもなく、所詮は、時間のある、裕福な人たちが運動していること。大多数の弱っている人間にとって、イデオロギーはどうでもよいこと。キレイ事いったって、世の中所詮はカネがすべて。36年前にジョージ秋山が「銭ゲバ」で描いたことは、いまも通用しているんですよ。今回の沖縄知事選惨敗が、そのことを象徴していると思いませんか、みなさん。



ラベル:反米嫌日戦線
posted by はなゆー at 23:16| Comment(3) | TrackBack(0) | 床屋政談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
秋山ジョージは遠い新興宗教世界に行って仕舞ったヒトです。
日比谷焼き討ちは、もしかすると『一番最初に右翼が陸軍の下請けとして主導した謀略』ではないかと私は思ってます。
その場合、その日その日で糊口を漱ぐ貧乏人は最も『安く上がる』絶好の要員であるのは、今現在の派遣使い捨てと変わらない事は言う迄もありません。
日本の矛盾は、真実が常に隠されて、虚構の楼閣に立つ権力が富国強兵や民主主義を名乗る『大嘘』だから。
発展途上国(からの急な成り上がり)にはアリガチです。
無理が虚構を必要とする。
バブル期の富をアッて間に失ったのは、油断したから。
民主制度の監視を怠り派遣搾取放題や庶民借金漬けの今があるのを、因果関係滅茶苦茶に左翼だけに罪を擦り付けて被害者面するのは、自称『貧乏無罪』の誤り。
自分だけは全き善と見たい、コレまた無理が虚構を必要とする。
右翼とは権力の走狗で、自分達自身が糊口を漱げれば他人を踏みつけにして平気な、自己中の残忍な性質を持つ。
我々は既にソノ段階を脱し得る質的変化の段階に達した。
民主党政権はソノ機会を提供してくれます。
9条は生きた生身の人間が文字通りマシンガンなんかの蜂の巣になって守る性質のモノではない。
軍拡は常に国庫を圧迫する要因。
9条は生活の為!で良いんです。
ファッショは私有権を圧迫します。
だから、右翼が活躍の場を得るとして、欣喜雀躍します。
権力がヨリ強くなり、走狗が手先となって庶民の私有権を取り上げる過程で、幾らかクスねられるから。
ソノ為に富が偏って長続きしません。
社会が不安定化する所以です。
Posted by 田仁 at 2009年11月10日 01:26
ま、もっと直接的な意味で、米国が大変な事にコレからなる予定らしいから、9条の有る無しは今にヨクヨク大規模な比較の対象を得る事になるでしょう…。
Posted by 田仁 at 2009年11月10日 01:29
ま、早い話がW.W.Uに突入した時の日本がソウだった様に、軍隊とは必ず組織自体の自己防衛が国家より大事になって仕舞う「余りお利口さんでない」組織なので、戦場を求めて思い切り世界を転戦した後は内戦でもイイや!ってな事になり兼ねないと言う…。
これ以上はコチラをどうぞ。

「マスコミに載らない海外記事ブログ
ドルは90%下落する:ジェラルド・セレンテ
http://eigokiji.justblog.jp/blog/2008/01/90-d115.html
Posted by 田仁 at 2009年11月10日 15:40
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