本当のイラク戦争を鮮烈にとらえた衝撃のドキュメンタリー!
米軍によるイラク侵攻が始まった2003年3月から、ビデオジャーナリストの綿井健陽が約1年半の取材期間に撮影した123時間余りの映像から作られたドキュメンタリー映画。視覚障害者用副音声と聴覚障害者用日本語字幕を設けたバリアフリー仕様。
参考価格:¥5,985(税込) ⇒ 価格:¥4,668(税込)
OFF:¥1,317 (22%)
発売予定日は2006/03/24です。ただいま予約受付中です。
ディスク枚数:2
マクザム。
●スタッフ
撮影・監督:綿井健陽
製作・編集:安岡卓治『A』『A2』
翻訳:ユセフ・アブ・タリフ、重信メイ、勝元サラー
編集助手:辻井潔/企画協力:小西晴子
製作:安岡フィルムズ
●解説
街角に作られた小さな墓標には
「お父さん泣かないで、私たちは天国の鳥になりました」
と記されていた…。
米軍によるイラク侵攻が始まった2003年3月、ビデオジャーナリスト綿井健陽はバグダッドにいた。「ニュースステーション」「News23」で精力的にイラクからの中継リポートを続けていた綿井は、日本のメディアが引き上げていくなか、現地に留まり続ける。そして、約1年半の取材期間を費やし撮影された123時間余りの映像から、102分のドキュメンタリー映画『Little Birds-イラク 戦火の家族たち-』を完成させた。
空爆で3人の子供を奪われた父親アリ・サクバンと、クラスター爆弾によって右目を負傷した少女ハディールを軸に、バクダッド、アブグレイブ、サマワなどイラク各地を舞台に、戦火の中で懸命に生きる人々の姿を丹念に紡ぐ。綿井健陽は、最低限必要な字幕とテロップのみを配し、“イラクの現実”を可能な限り画面上に再現しようとした。そこには、テレビのニュース映像用に加工されていないリアルな生活と、彼らが日々経験している恐怖、悲しみ、そして怒りが浮き彫りになる。本作は、私たちがニュース映像として知るほんのわずかなイラク戦争の断片と、伝えられることのなかった多くの映像を繋ぎ合わせ、ひとつの面として理解することを可能にしてくれる。その結果、ようやく「私たちと同じように家族を持った人たちの暮らしがある」という当たり前のことに気がつくことになる。そして“人道”“正義”という名の下に行われた戦争も、イラクの人々にとっては圧倒的な暴力でしかないということも。
また本作は、私たち日本人に、ある種の居心地の悪さを感じさせる。イラク国内の惨状を目にして涙を流す“私”と、アメリカを支持する国の国民としての “私”が引き裂かれ、視座が揺さぶられるからだ。ひとつひとつの映像は、観る者に問いを発し続ける。日本は何故アメリカを支持するのか、アメリカは何故イラクと戦争をしているのか、そもそもこれは“戦争”なのか。それらは、綿井自身が感じた疑問に他ならない。アメリカ支持を表明した日本の国民として、見逃すことは許されない衝撃の問題作。まずはこの映画を観ること。そこから私たちの“イラク戦争”が始まる。
●特典
【封入特典】
・作品解説ブックレット(オールカラー32P)
・数量限定!ウノサワケイスケの“Little Bird”キーホルダー
【特典DISC】
・登場人物たちのその後:1.アリ・サクバン 2.ハディール
・未公開映像:
1.取材中の綿井健陽…
中継リポートの舞台裏(衛星回線の準備・心細い停電)、
タンクローリー炎上(銃撃戦リポート)、
ロイターの悲劇(砲撃された報道陣)
2.イラクの自衛隊…給水活動、土木建設
3.NGO日本国際ボランティアセンター(JVC)の活動
・短編:フセイン像を倒した男たち(約15分)
●受賞&映画祭
・2005年 香港国際映画祭 正式招待作品
・2005年 テサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭 正式招待作品
・2005年 モントリオール国際映画祭 正式招待作品
・2005年 ロカルノ国際映画祭 人権部門最優秀賞受賞作品
・2005年 JCJ大賞(日本ジャーナリスト会議大賞)受賞作品
・2005年 韓国EBS国際ドキュメンタリー映画祭スピリットアワード受賞作品