2010年02月17日

今後「2ちゃんねる」は衰退か?損害賠償金の取立に成功

nanakusa5
http://twitter.com/nanakusa_ryen/status/9215211572
2chの管理人こと西村博之氏が、損害賠償の一つとして弁護士から印税債権を押さえられ、おそらく初めてであろう差し押さえをくらいました。いずれこうなるであろとは思っていましたが、弁済を行ったのが西村氏ではなく出版社であり、こういう流れが一度でも出来ると、これからも荒れそうに思われます

       ↓

新潟合同法律事務所
http://www.niigatagoudou-lo.jp/?p=352

 この度,「2ちゃんねる」に対する損害賠償金の取立に成功したのでご報告いたします。

 「2ちゃんねる」については,数多くの名誉棄損的書き込みがなされ,管理人に対しても多くの人が訴訟を起こし,損害賠償を命ずる判決が言い渡されています。しかし,「2ちゃんねる」の管理人の印税債権などが会社名義とされているため,ほとんどの場合,「2ちゃんねる」の管理人に対して損害賠償債権を持つ人も泣き寝入りをさせられてきました。

 私は,「2ちゃんねる」の管理人が,掲示板の書き込みを書籍にした出版社に対して有する印税債権を差押え,出版社に印税の支払いを求めました。出版社からは,印税債権を持っているのは管理人ではなく別の会社(A社)だとして支払いを拒否されました。そこで,その出版社に対して印税の支払いを求める訴訟を起こしました。

 裁判所は,名目上印税債権を持っているのはA社とされているものの,実際に印税債権を持っているのは「2ちゃんねる」の管理人だとして(つまり,A社は「2ちゃんねる」のダミ−会社だということ),出版社に印税の支払いを勧め,出版社が当方に印税を支払うということで解決することとなりました。

「2ちゃんねる」の管理人からまとまった損害賠償金を回収したのは珍しいことだと思います。これからも「2ちゃんねる」ほかの掲示板などでの被害を受けた人の権利救済のために戦っていきたいと思います。

弁護士  齋藤裕(新潟県弁護士会所属)
ラベル:西村博之
posted by はなゆー at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(国内) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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