2010年03月31日

日本の原発は「内陸ではM6・5を超える地震は起きない」前提で設計

フジヤマ・ガイチ
http://twitter.com/gaitifujiyama


昨晩地震関係のツイートをしたけどそこで触れた大振幅の長周期表面波に関しては前から時折触れている国策捜査で名誉を毀損された地震学者・島村英紀の研究が面白い。

中越地震の時、震度3の東京の超高層ビルで不可解な事が起きた。54階建てのビルで約70基あるエレベーターの内6基で機器が損傷、ワイヤが絡まり停止した。あるエレベータでは8本ある主ワイヤーの内1本が切れていたがそのワイヤーは直径1センチもある鋼鉄製ワイヤーだった

こうした震度3程度なのに超高層ビルでエレベーターの管制ケーブルが切断するという事故が実は多発している。この件が危険なのは言うまでもなく大地震の時にはエレベーターを緊急停止するための地震計が働かなかない震度3程度でこうした危険な事象が出たことにある

実は地震学的に言うと震源から離れた場所に実体波よりもずっと減衰しないで伝わってくる大振幅の長周期表面波があることが最近分かった。これは関東濃尾大阪等の平野部に入ると振幅が何倍も大きくなり振動継続時間も数分と長くなる。これが分かったのがほんのここ数年前だと言う

島村が指摘する問題点は、超高層ビル、巨大な石油タンク、原発、長大な橋、新幹線の土木構造物など振動の固有周期が長い建造物が長周期表面波の洗礼を受けた事がないばかりではなくて、設計の時にもどの位の地震波が来るか知らないまま、ゼネコンや工学者たちが設計している点だ

島村の主張を繰り返しておく「地震予知がはじまって四十年余。いまだかつて一度も予知に成功していない。しかも予知開始時におよそ現実的ではないとされた巨大地震が起きる可能性は低い筈だった場所に起き、しかもそれが原発集中地域を襲っている」

地震予知の総本山は東京大学地震研究所だ。年間数千億円もの予算を使い学問的にインチキ(=島村英紀主張)な事に費やしている。しかも00年鳥取県西部、04年新潟県中越05年福岡県西方沖07年の能登半島、新潟県中越沖08年の岩手宮城内陸地と大地震は全て予知的ノーマークの場所で起きた

「日本の原子力発電所は内陸ではマグニチュード6・5を超える地震は起きない前提で作られている」と島村は警告する。今の原発の設計指針ではおよそ現実的ではないと考えられる地震としていた揺れを何倍も超えるデータが実際記録されているのにだ。これが今の日本の原発の地震への応対の現実だ

ラベル:原子力発電所
posted by はなゆー at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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