2010年05月22日

鳩山政権が「武器輸出三原則」の抜け穴を活用する気配

☆日豪軍事同盟を憂慮する (壊れる前に…)

http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-9d01.html


今週、オーストラリアのスミス外相とフォークナー国防相が来日し、日豪両政府は自衛隊とオーストラリア国防軍との間の物品役務相互提供協定(ACSA = Acquisition and Cross-Servicing Agreement)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/shomei_58.html

に調印しました。普天間移転とか口蹄疫とか韓国の軍艦の沈没とか、いろいろ大きなニュースがあったためか、あまり大きく報道されなかったと思うのですが、AFP電は「建前では平和国家である日本がアメリカとの軍事同盟の他に結ぶ歴史的な初めての軍事協定」と呼んでいます。



☆Japan, Australia sign 'historic' military deal (AFP通信)

http://news.yahoo.com/s/afp/20100519/wl_asia_afp/japanaustraliamilitarydiplomacy

TOKYO (AFP) – Japan and Australia on Wednesday signed an "historic" military deal in Tokyo, stepping up defence and diplomatic cooperation despite a dispute over Japanese whaling.

Japan Foreign Minister Katsuya Okada and Defence Minister Toshimi Kitazawa held talks with Australian counterparts Stephen Smith and John Faulkner in the so-called "two-plus-two" meeting.

The two sides signed the Acquisition and Cross-Servicing Agreement (ACSA), under which their armed forces will provide each other with food, fuel and logistical support during peacekeeping and disaster-relief missions.

"This is a historic moment for Japan and Australia," Faulkner said at a joint press conference. "Signing the ACSA is symbolic of a new stage in our bilateral defence relationship."

"This is a very tangible indication of the growing depth and strength in the defence relationship between our two countries," he said, adding one specific area of cooperation will be in peacekeeping operations in East Timor.





☆日豪軍事同盟を憂慮する:武器輸出三原則に新たな抜け穴
http://www.asyura2.com/10/warb4/msg/563.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2010 年 5 月 22 日 02:47:53

AFP電は「建前では平和国家である日本がアメリカとの軍事同盟の他に結ぶ歴史的な初めての軍事協定」と呼んでいます。

・「無制限に輸出できるようになったわけではないけど、今までになかった新しい抜け穴を作った」
・「武器と解してはならない」って書いてあるのに、「武器が含まれる可能性がある」


「武器又は弾薬」の提供は実施しないこととしているものの、提供することとしている物品又は役務の一部には、武器輸出三原則等における武器等に当たるものが含まれることとなる可能性がある。

政府は、これまで武器等の輸出については武器輸出三原則等によって慎重に対処してきたところであるが、

一.に述べた本協定の内容及び意義にかんがみ、本協定の下で行われる武器等の提供は武器輸出三原則等によらないこととする。

(略)

平野博文官房長官は19日、航空機や車両、船舶への部品提供は、
武器輸出三原則の適用除外とする談話を発表した。

(略)

武器や弾薬の提供は含まれないが、航空機や船舶など装備品の部品を提供する場合、武器輸出三原則に抵触する可能性があるため、平野博文官房長官が例外扱いとする談話を発表した。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

今後は「外交改憲」の手法で憲法第9条を形骸化する流れが強まると思う  

       ↓

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


K_藤巻
http://twitter.com/k_fujimaki/status/13305804517
憲法9条2項の真価は、軍備を持たなくてもよい状態、すなわち恒久の平和こそが、国際社会のあるべき姿だということを、我々国民に銘記させることである。現実との不一致という程度の理由で廃止してはならないと思う。


K_藤巻
http://twitter.com/k_fujimaki/status/13300090301
鳩山氏も小沢氏も、憲法9条2項廃止論者であり、国連の軍事活動への参加を肯定している。これは、他人(国)の評価を気にして周囲に合わせようとする、日本人にありがちな思考の結果ではないか? 鳩山氏が憲法前文の「名誉ある地位」をさもしい名誉欲と捉えているのも、この線で理解できる気がする。




☆ 条文改憲の動きの狙いは「目くらまし」か?久留米市での憲法集会
(ペガサス・ブログ版)

http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2010-05-03

久留米の憲法集会に参加した.メインの講演は元九大教授の斎藤文男氏.

(略)

「民主党政権で憲法改正はどうなる?」と題して,憲法九条を中心に据えて,その「改正」の4つのカテゴリーについて論じた.つまり,(1)条文改憲,つまり九条の条文そのものを変える,(2)解釈改憲,(3)立法改憲,(4)外交改憲,の4つである.

1と2は説明不要だが,3と4は聞き慣れない言葉だ.3は要するに憲法を無視した法律を作って,実質改憲してしまうこと,4は外国との「共同声明」などで,違憲の約束をしてしまうことだ.

(略)

斎藤氏は,護憲勢力は1の条文改憲にばかり目を奪われて,他の3つの「手口」によって実質改憲されている事態から,そして今後もそれが進められるだろうという危険の重大性から,視線が逸れていると批判した.



☆ 小泉内閣が憲法違反の軍事介入条約を国民に隠して調印した疑惑
(2月14日の拙ブログ)

http://alcyone.seesaa.net/article/141074942.html


706 名前:○民主党●[sage]
投稿日:2010/02/14(日) 05:22:18 0

日米安保条約が日米同盟にすり替えられた現実を知ってびっくり

2005年10月29日 日米同盟 未来の為の変革と再編
町村外務大臣、大野防衛庁長官

おいおい、一体どうなっている? 小泉内閣は買国内閣だったのか?
集団的自衛権どころの話じゃねぇじゃん、米国が認知した紛争地域に日本が米国と協調して軍事介入可能とか・・・・
憲法違反の条約を小泉内閣は国民に隠して調印していましたとさ・・・・



孫崎享氏インタビュー (元外務省国際情報局長)
http://www.youtube.com/watch?v=cJxUP6r-r1U



☆ 「対等な日米関係」のすすめ―孫崎享
(マル激トーク・オン・ディマンド )
http://www.asyura2.com/09/senkyo71/msg/171.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 9 月 12 日

また、外務省で情報畑を歩んできた孫崎氏は、ソ連の崩壊後、日本の経済力がアメリカにとって真の脅威となったことも、日米同盟の変質を促す要因となったと言う。アメリカの軍事力にただ乗りしながら、軽武装で経済に専念することで、経済的にアメリカを脅かすまでになった日本の国力を殺ぐために、その頃からアメリカは、自国の国際的な軍事戦略に日本を巻き込むためのさまざまな工作を行うようになった。

それが実を結んだのが、安保成立当時からの明確な「縛り」だった極東条項を「周辺地域」にまで広げ、事実上日米安保の地理的概念を取っ払うことに成功した97年の日米新ガイドライン合意であり、 99年の周辺事態法の成立だった。

そして、アメリカの日本巻き込み戦略の集大成とも呼ぶべき成果が、05年に両国の外務・防衛大臣(アメリカは国務長官と国防長官)の間で合意された、いわゆる2+2合意「日米同盟:未来のための変革と再編」だった。孫崎氏はこの合意によって、日米同盟は締結当時とは全く異なる代物に変質したと言い切る。それは、元々日本の防衛のために存在したはずの日米安保が、遂には全世界の秩序維持のための協力関係へと変わってしまったからだ。

2+2合意は、日米安保の根幹を成していた国連憲章の尊重も放棄し、国際安全保障環境を改善するために日米共通の課題に取り組むことが掲げられている。そして作戦、戦略、運用、訓練と全ての分野において細かく定められた規定によって、米軍と自衛隊との部隊レベルでの一体化が既に進んでいるという。

05年の2+2合意はそれだけ重要な安保政策の転換を意味するものでありながら、国会でもほとんど議論されず、マスコミでもその意味を解説する記事は皆無だったと孫崎氏は言う。日本の安全保障の根幹を成す日米同盟に本質的な変更を加える政策転換が、一握りの外務官僚とその重要性をほとんど理解していない政治家によって実行されていたことになる。



《外務省ホームページより》

日米同盟:未来のための変革と再編(仮訳)

http://www.mofa.go.jp/%5Cmofaj/area/usa/hosho/henkaku_saihen.html

ライス国務長官
ラムズフェルド国防長官

町村外務大臣





☆ 小泉・竹中構造改革を総括するための資料
(戸倉多香子氏のブログ)

http://ttokura.exblog.jp/12186323/

この問題もそのひとつではないでしょうか?はなゆーさんが、この記事をUPされた時、Twitterで、


その安保政策を大転換したくて小沢さんが大連立構想に乗ろうとされたんですよね?
http://ttokura.exblog.jp/6756834/  

天木直人さんも、「本来ならば安保条約改定、憲法9条改憲という形で国会、国民の前で議論さるべき歴史的一大事を、政府間の合意文書で応じてしまった。」と。

小沢さんが、2003年に何もかも受け入れて民由合併をいそがれた理由は、こういう小泉内閣の動きへの危機感だったと平野貞夫さんがどこかで言われていたような−。


と書きましたが、その後、いろんな情報の中に埋もれて行ってしまい、大きな議論にならなかったように思います。これまで何度も書きましたが、こういう問題に危機感を抱いて、ブログを書き続けてきたわけで、やはり、やりすごすわけにはいきません。

2005年当時、ブログを書いていた方々の中に、国会で議論されずに、政府だけでこの問題(2+2)を決めていいのか、というような主張があったように記憶するのですが、残念ながら、その頃の私は、まだ、この問題の重要性を認識する力がなく、自分の中で噛み砕いて考えたことがありませんでした。私が、この問題に注目し理解したいと思い始めたのは、、「沖縄密約」以後の日米同盟の変質 西山太吉さん講演会で話を聞いた時や、小沢さんの大連立構想の問題がおきた頃だと思います。恥ずかしい話ですが・・・。

ブログを始めるまでは、ほとんど、こういう問題についての知識がなかった私です。でも、ブログを書き続けてきた中で、いろんな方々の記事にふれ、今、あらためて、『この国は大変なことになっている』という認識がさらにさらに強くなっています。『いつからこんな日本になったのでしょうか?』の答を探しながら、もう4年半もすぎようとしています。

漠然と抱いていた不安は、《日米安保条約が日米同盟にすり替えられた現実》につながっていると確信した今、やはり、小泉俊明議員の言われた「この小泉構造改革の真実は何であったか。」を総括する際、日米安保の変容を国民に説明することなく(孫崎享氏によれば、外相も防衛相も認識することなく)進められたことについて、与党も野党も、徹底的に検証すべきだと、声をあげなければならないと思いました。

これをやらずに、米軍再編の見直しなどできるはずもない、と昨日、岩国であった北沢防衛大臣を迎えての「米軍再編と岩国」を考えるフォーラムで会場から出された市民の方々の声を聞きながら、思いました。


posted by はなゆー at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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