2010年07月29日

〔漏洩文書〕パキスタン軍情報機関がタリバンを指揮・支援

☆アフガン戦争「機密文書」暴露の衝撃度
(ニューズウィーク日本版。7月27日)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100727-00000301-newsweek-int

http://www.asyura2.com/10/warb5/msg/427.html

この文書によって、ワシントンで改めて最も熱く議論される問題は、決して目新しいものではない──タリバンや関連組織と、パキスタンの関係はどんなものか。特に、パキスタンの情報機関である軍統合情報局(ISI)が過激派に指令を出したり支援したりしているのか、という点が注目されるだろう。

ウィキリークスの文書によると、過激派へのISIの関与を指摘する報告が毎週のように寄せられていた。この手の報告の多くはゴシップに毛が生えた程度のものに過ぎないが、現実と合致するものもあり、多数の情報源と連携した莫大な量のISI関与の報告は、無視することはできない。




《関連記事》

☆見えてきた911事件の深層 
(2003年3月27日の「田中宇の国際ニュース解説」)

http://tanakanews.com/d0327wtc.htm

マフムード将軍らを頂点とするISIは、もともと組織的にタリバンを支援しており、タリバンとアルカイダは一心同体であった。つまり、パキスタン当局であるISIは、タリバンを支援していただけでなく、911事件の黒幕でもあったことになる。

(略)

アメリカとパキスタンとは、以前からの同盟国である。パキスタンの諜報機関ISIは、アメリカの諜報機関CIAと昔から親密な関係にあった。ISIはパキスタンの国家の諸組織の中でも特に強力な組織である。タイム誌の記事

http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,501020506-233999,00.html

によると、ISIはパキスタンの「影の政府」「政府内政府」であるという。パキスタンでは、首相や大統領でさえISIが何をしているか、把握し切れていない部分がある。

こうしたISIの強さの源泉は、1980年代にソ連軍がアフガニスタンを占領し、アフガン人のムジャヘディン・ゲリラ(イスラム聖戦士)たちがゲリラ戦でこれに対抗し、そのゲリラを支援していたのがISIで、その背後にCIAなどアメリカ当局がいた、ということに起因する。つまり、アメリカがアフガニスタンでの冷戦を通じてISIを強くし、パキスタンの「影の政府」にまで成長させたということだ。

(略)

サウジアラビア(ビンラディン)−パキスタン(ISI)−アフガニスタン(タリバン、ムジャヘディン)−アメリカ(CIA)という「4者連合」は1980年代にアフガニスタンで対ソ連ゲリラ戦をともに戦った仲であり、その後はタリバン政権を支援した仲間たちである。





☆パキスタン諜報機関がタリバン支援、狙いは西側援助=アフガン政府顧問 (2009年10月18日のロイター)

http://www.asyura2.com/09/warb1/msg/290.html

アフガニスタンのスパンタ外相の上級政策顧問であるダブード・モラディアン氏は、ロイターのインタビューに答え、同国で自爆テロなどの攻撃を繰り返す武装勢力に対し、隣国パキスタンの諜報機関である軍統合情報部(ISI)が支援を行っているとの見方を示した。

英国際戦略研究所のセミナーでロンドンを訪れたモラディアン氏は、ISIによる武装勢力の支援について、核保有国であるパキスタンが不安定化するという懸念を西側諸国に与え、財政支援を得ようとするのが狙いだと語った。

ISIの関与を示す確たる証拠はあるのかとの問いに、モラディアン氏は昨年7月にカブールで2人のインド人外交官を含む数十人が犠牲になったインド大使館での自爆攻撃を例示。パキスタンは当時、この事件を強く非難し、自国の関与を否定したが、モラディアン氏は、ISIの諜報員がかけた電話記録を証拠として挙げ、その情報を各国の情報機関にも提供したという。

(略)

モラディアン氏がISIの関与を示す別の証拠として挙げたのは、アフガンに駐留する米軍と北大西洋条約機構(NATO)軍のトップ、マクリスタル司令官が、今年8月に作成した報告書でISIの役割を公にした点。同報告書には、アフガン国内の主要な反政府勢力の幹部が「パキスタンのISI内部から支援を受けているという情報」についても言及されている。

また、モラディアン氏は、アフガンでのISIの関与がタリバンとアルカイダを含んだ「テロのトライアングル」の一部になっていると指摘。さらに、ISIの関与がアフガンで混乱が続く理由の一つになっているとも語る。このため、モラディアン氏は、パキスタン政府が軍とタリバンとの関係を断ち切らせるために取り組む必要があると訴えた。




☆追跡のカギ握るISI タリバン「育ての親」
(2001年10月9日の共同通信)

http://www.asyura.com/sora/war3/msg/195.html

パキスタンの軍情報機関、三軍統合情報部(ISI)―。米情報機関や特殊部隊は、米中枢同時テロの「最重要容疑者」ウサマ・ビンラディン氏の行方を必死で追っているが、最終的に居所を突き止め、暗殺を含むあらゆる措置を講じることができるのは「ISI以外にない」(軍事筋)とされる。ビンラディン氏と運命を共にするアフガニスタン・タリバン政権の「育ての親」でもある。 

(略)

米中央情報局(CIA)元中東担当員のルーエル・ゲリクト氏は米誌に「CIAには今、アフガニスタンの原理主義組織内に情報が取れるスパイがいない」と言明、拘束作戦の難航は不可避だ。  

軍事筋は「テロ後、CIAや米連邦捜査局(FBI)の捜査官らがISIから情報を得ようとしたが、無駄に終わった。重要書類は事前に処分されたか、どこかに移された」と話す。       

アフガニスタンに侵攻した旧ソ連軍に対するムジャヒディン(イスラム戦士)のゲリラ戦支援で資金管理を任され、権限を強めていったISIは、CIAの指導で通信傍受技術も身につけ、強固な情報組織に発展した。しかし、冷戦終結などで米との結びつきも弱くなり、クーデターによるムシャラフ軍事政権の誕生で関係が悪化していた。                          

ムシャラフ大統領はテロ事件後、米国支持に回り、タリバン政権に見切りをつけた。一方、ISIの対アフガニスタン部門はタリバンを構成するのと同じパシュトゥン人が主力で、イスラム原理主義系が多い。   

posted by はなゆー at 11:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 時事(海外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
無論、ISIは無関係では無いけれど「事の本質として漏洩文書は全て米国軍の主観」て事実を忘れたらいけないです。
正しくも間違いつつも、全て米国軍の主観!
編集も捏造も無いと思います。
そも量的に無理。
米国での報道はキッパリすっぱり「米国的偏見の拡大再生産」でしょ。
何でもヤバい事の全てを他人・他国に押し付けたい。
他人の所為なら、気楽ですもん。
口が裂けてもISIの背後にはCIAが居るなんて事は、言わないでしょう。
Posted by 田仁 at 2010年07月29日 13:12
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