2010年08月11日

〔沖縄県知事選〕伊波洋一候補の票をごっそり食う「刺客候補」が出馬

沖縄県知事選。儀間光男・同県浦添市長や赤嶺昇県議らのグループが、仲井真弘多知事、伊波洋一・宜野湾市長以外の第三の候補を擁立。

この候補は普天間飛行場の辺野古移設に「反対」する立場を取る。

これにより、社民・共産・沖縄社会大衆の3党が共闘して伊波洋一・宜野湾市長を擁立しても、辺野古移設に「反対」する有権者の票がごっそり食われるので共倒れとなる。

これで現職の仲井真弘多知事の再選が事実上決定した。


          ↓

☆沖縄知事選 第三候補模索・・・浦添市長ら (読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news/20100811-OYT8T00592.htm

http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/275.html

グループは下地幹郎・国民新党幹事長に近い立場で、仲井真、伊波両氏の一騎打ちになれば、米軍普天間飛行場の移設問題など基地問題だけが争点になりかねないと懸念。経済・雇用対策の論争も高めるため、別の候補が必要と判断した。

(略)

知事選への対応を決めていない民主党との連携も目指す。





《関連記事》

☆島尻氏、34市町村制す 参院沖縄選挙区分析
(7月13日の沖縄タイムス)

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-13_8033/

島尻氏は、保守地盤のうるま市で票固めを図ったが、山城氏の出身地ということで票が流れ、3・8ポイント下回る結果となった。一方、儀間光男市長の支援を受けた浦添市では、比例候補とのセット戦術が功を奏し、山城氏に6・9ポイント差をつけた。


            ↓

☆知事選 第三極模索 十数人が会合 浦添市長・赤嶺県議ら
(7月16日の沖縄タイムス)

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-16_8102/

11月28日投開票の知事選に向け、浦添市の儀間光男市長や県議の赤嶺昇氏ら、複数の市町村長や県議、民主基軸の労組代表、学識者らが、県政与野党のいずれにも属さない第三極の候補者の擁立を模索していることが15日、分かった。

(略)

米軍普天間飛行場の移設問題への対応は、県内移設は難しいとの見解で一致するとしている。県民の要望を政策に生かすために県内各地でシンポジウムの開催も検討するという。



★なお7月23日の沖縄タイムス(紙面のみ。電子版不掲載)
http://michisan.ti-da.net/e3118573.html
によると、浦添市の儀間光男市長や県議の赤嶺昇氏は、普天間飛行場の辺野古移設に「反対」する候補を擁立するとある。


★これにより、社民・共産・沖縄社会大衆の3党が共闘して伊波洋一・宜野湾市長を擁立しても、辺野古移設に「反対」する有権者の票がごっそり食われるので共倒れとなる。これで現職の仲井真弘多知事の再選が事実上決定した。




《なお民主党は伊波洋一候補への協力を拒否することが決定している》

☆伊波氏と協力困難 県知事選 民主・安住氏が認識
(沖縄タイムス)

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-08-11_9129/

民主党の安住淳選対委員長と玉城デニー、瑞慶覧長敏の両衆院議員は10日、同党本部で会談し、11月の県知事選に出馬の意向を示している宜野湾市長の伊波洋一氏(58)との選挙協力は困難との認識を確認した。同県連は独自候補の擁立を視野に、独自の政策を今月中にまとめる。

安住氏は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古周辺への移設を明記した日米共同声明を堅持する党の方針を示した上で、県内移設反対を掲げる伊波氏について「政治的スタンスが違う」と指摘。県知事選に出馬した場合、協力できない考えを玉城、瑞慶覧の両氏に伝えた。

両氏は県連内に国政野党との相乗りに難色を示す意見があるとし、安住氏の意見に大筋で同調した。県連は、独自候補擁立の可能性を模索し政策をまとめるが、普天間飛行場の県内移設に反対する方針で党本部とのねじれは解消されていない。


★民主党沖縄県連が「暴走」する形で「普天間飛行場の県内移設に反対する候補」を擁立すれば、この候補も伊波洋一候補の票をごっそり食うことになる。




《現職候補である仲井真知事は「言質」をとられない老獪な作戦を採るものと思われる》

968 名前:無党派さん[sage]
投稿日:2010/08/08(日) 21:51:26 ID:E5h2afZu [19/20]

「現職知事が基地県内移設反対に舵を切れば国とのパイプを断つことになる」と周辺から進言されている仲井真知事は「このままでは容認派として攻撃される」ということで基地問題についてギリギリの表現に知恵を絞っている

後援会は「知事の仕事は基地問題だけじゃない」と争点回避に躍起

辺野古移設に対し「実現はきわめて難しい」との表現で移設に厳しい見解を示すものの完全否定はしない方向で調整中




985 名前:無党派さん[sage]
投稿日:2010/08/08(日) 21:59:54 ID:E5h2afZu [21/22]

伊波陣営

「脱基地を目指す県政か、基地負担と重圧を継続する県政か」で勝負

しかし民主、国民新が自主投票の公算で移設反対派の共闘ができるかどうかが懸念材料

加えて「経済政策が弱い」との批判を懸念

基地以外の公約づくりが課題




▼ さらに、経済指標も伊波洋一候補にとっては「強い逆風」となってしまっている。沖縄県知事選では「基地反対ではメシは食えない。キレイゴトより、明日のメシだ」の“意図的な大合唱”が発生することは確実な情勢である ▼

☆5月の県内失業率7・9% (6月29日の琉球新報)

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-164240-storytopic-4.html

県統計課が29日に発表した5月の完全失業率は7・9%で、前年同月比で0・7ポイント低下した。完全失業率が低下したのは2カ月ぶり。一方、沖縄労働局が同日発表した有効求人倍率は0・30倍で4月より0・01ポイント低下した。

統計課によると、就業者数は61万8000人となり、前年同月比で5000人増の5カ月連続増加となった。男女別の完全失業率は男性8・3%で、前年同月比1・5ポイント低下。逆に、女性は7・3%で、同比0・2ポイント悪化した。



☆09年度観光収入12%減 初の7万円台割れ
(7月23日の琉球新報)

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-165300-storytopic-4.html

県観光商工部が22日発表した2009年度の観光収入は前年度比12・1%(520億5千万円)減の3778億3200万円で、03年度並みの水準になった。前年度比の数値は、年度単位の統計がある02年以降で最大の下げ幅。観光客1人当たりの県内消費額も同8・4%(6055円)減の6万6403円で、年度単位の統計で初めて7万円台を下回る結果となった。世界的不況で入域観光客数が減少したことと併せ、観光収入総額を押し下げた。円高による海外旅行の人気も影響した。

1人当たり消費額の3割を占める宿泊費は、前年度比11・9%(2755円)減の2万460円。そのほか交通費や土産費など6項目すべてで前年度を下回る結果となった。


posted by はなゆー at 20:34| Comment(2) | TrackBack(1) | 時事(国内) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
共倒れを防ぐために、土壇場で伊波洋一・宜野湾市長が知事選から降りるってのはどうですかね。

味方に有利な時空だけで戦うゲリラ的戦術としては有効だし戦略的にもメリットあると思うけど・・・話にならない?
Posted by 蓬莱 at 2010年08月11日 21:42
選挙制度の欠陥を悪用する悪質なトリックです。
そのようなトリックが使えないようにするために、二回投票制(過半数の票を獲得した候補がいない場合、上位二人で決選投票を行なう)を導入すべきでしょう。
Posted by nekonekoneko at 2010年08月12日 06:06
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沖縄知事選偽装基地反対候補擁立は許されない
Excerpt: 三つの重要な選挙がある。 9月12日 沖縄県名護市議選 9月14日 民主党代表選11月28日 沖縄県知事選である。  代表選、首長選では当選者が1人である。衆議院の小選挙区制選挙と共通した特徴がある。..
Weblog: 植草一秀の『知られざる真実』
Tracked: 2010-08-13 16:15