2010年10月20日

〔史料〕米国の軍需産業が軒並み大幅増益(2004年)

「巨額の米国防予算が引き続き追い風になっている」


☆米防衛大手、軒並み大幅増益・7−9月期
(2004年10月28日の日本経済新聞)

http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/1197.html

米防衛大手が発表した7―9月期決算は軒並み大幅増益となった。前年同期比の増益率は最大手ロッキードマーチンが41%、ボーイングが78%、ノースロップグラマンが51%だった。巨額の米国防予算が引き続き追い風になっている。各社は今年の業績見通しを上方修正した。

ロッキードマーチンはF―35など戦闘機の売り上げ増と、米の兵器ハイテク化を反映し情報通信(IT)関連の好調さが寄与。全体の売上高は4%増え84億3800万ドル、純利益は3億700万ドルだった。ボーイングも戦闘機が好調で、ミサイル防衛などに関連するネットワークシステムの売り上げも急伸した。防衛部門の売上高は13%増え、不振の続く民間機部門は8%減った。売上高全体に占める防衛部門の割合は6割を超え、防衛頼みが一段と鮮明になった。全体の売上高は7%増の131億5200万ドル、純利益は4億5600万ドル。

ノースロップグラマンもシステム関連など主要部門が軒並み増収。売上高は11%増の74億800万ドル、純利益は2億7800万ドルだった。




《当時のわが分析》

http://ch01023.kitaguni.tv/e89639.html

★ボーイング社は「防衛部門の売上高は13%増え、不振の続く民間機部門は8%減った。売上高全体に占める防衛部門の割合は6割を超え」とあるが、これは相当バランスが悪い売上高である。いびつである。もはや、なかば“防衛部門依存症”に陥っているように見受けられる。

★日本でも今後「軍需産業の活性化こそ失業対策・不況対策の特効薬だ」などという武骨な声が高まりを見せることが予想される。




▼ この記事へのコメント

2002年1月、ブッシュ政権は「テロとの戦い」の為に500億ドルの補正予算を求め、ペンタゴンの2003年度予算は史上空前の3790億ドルになった。国防予算は2007年には、4510億ドルまで増大する見込み。ラムズフェルド国防長官はペンタゴンに「想定外を想定せよ」と命じ、チェイニー副大統領は、アメリカが「40から50の国」に対して軍事行動を行うことを考えており、新たな戦いは50年以上つづく可能性もあると述べた。アメリカはいまや現代版ローマ帝国は自分だという考えに有頂天・・・
『帝国アメリカと日本 武力依存の構造』チャルマーズ・ジョンソン著より


アメリカは平和への努力より、これからも戦争を続ける努力をするつもりのようです。ビンラディンが言ってったように問題はアメリカの政策です。

Posted by ゲスト at 2004年10月31日 11:38

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posted by はなゆー at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ムンクの叫び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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