宮古島の「六月ニガイ」、宮崎県の「銀鏡神楽」、長野県の「遠山の霜月祭り」…。実際に見聞した日本各地の祭りや神楽、宗教的な儀礼や行法から日常の行為まで、豊富な具体例をあげながら、日本文化を解明する。
梅原賢一郎・著。
角川叢書(角川書店)。
価格:¥2,940 (税込)
あなたを心地よい思索の世界に誘う、画期的身体文化論!
実体験した日本各地の祭りや神楽、宗教儀礼から、子どもの遊びといった日常の行為まで、具体例をあげながら、「自分以外のものと自分との間の回路」としての「穴」をキーワードに、身体に残る日本文化を解明する!
宮古島の「六月ニガイ」、宮崎県の「銀鏡神楽」、長野県の「遠山の霜月祭り」など、実際に見聞した日本各地の祭りや神楽、宗教的な儀礼や行法から、子どもの遊びといった日常の行為まで、具体例をあげながら、「自分と自分以外のものとの間の回路」としての「穴」をキーワードに、身体にいわば埋蔵された日本文化を解明する。「宗教」と「芸術」の隙間を思考する、独創的な論考。祭りを体験しながら、身体が変容する、現代の「変身物語」でもある。
▼ 著者略歴 ▼
梅原 賢一郎
1953年、京都市生まれ。1982年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻は美学・芸術学。現在、滋賀県立大学助教授。各地の祭りや儀礼などを探訪し、芸術や宗教について、身体を軸に、新しい視座から思索している。
▼ 目次 ▼
序章 からだに穴が開く
第1章 穴を発掘する
第2章 穴の“かたち”
第3章 穴の複合としての「祭り」
第4章 穴の射程
終章 “際”の思考から、“穴”の思考へ