2011年01月29日

カイロから帰国したばかりと称する邦人によるエジプト最新状況

600 名前:名無しさん[]
投稿日:2011/01/29(土) 09:28:14

昨日、カイロから成田に到着しました。今、成田駅前・花崎町のホテルです。
現地情報をお伝えします。

市内は数万人の群集が、中央駅近くのタハリール(解放)広場に集結。

文字どうり解放区になっています。カイロ大学、アインシャヒンス大学、アズハル大学も無期限スト突入です。

学生・市民の連帯は強いです。報道は統制させていますが情報はアルジャジーラを通じて、市民の多くに伝わっています。

アラブ諸国の庶民は政府を信用していないので、外国情報の伝える衛星放送受信設備を多くの世帯が保有しています。

衛星放送を中継するテレビを設置しているマクハー(喫茶店)では、外国報道を視聴するために多くの若者が集まっています。



601 名前:名無しさん[]
投稿日:2011/01/29(土) 09:36:21

現在、警官隊が鎮圧に動き出していますが、庶民階級の彼らも独裁に懐疑的です。

この30年、ムバラク一族の腐敗・汚職はひどいです。

下水道もろくに無いスラムが激増して、学校に通えない子供が多くいるのにムバラク大統領は宮殿に住み、一族は外国援助を着服。飢えに苦しむ人がいるのに日本の援助で特権階級用のオペラハウスが建てられるなど、メチャクチャです。

貧困層に医療・教育・食糧支援してるのは政府機関でなく、ムスリム同胞団などの原理主義組織です。

一般大衆の心理は「飢えに苦しむくらいなら、原理主義政権の方がマシだ」です。

ただ今回の蜂起は飢えや貧困の怒りが原因のネット型革命で、ムスリム同胞団の指令ではありません。

蜂起の最大原因は、財政危機による貧困層への無料パン提供が打ち切りになったことです。



603 名前:名無しさん[]
投稿日:2011/01/29(土) 09:47:52

在留邦人や欧米の多く住むナイル川中洲のゲジーラ(島)は平穏です。

外国人の帰国ラッシュは起きていませんが、各国外交官は中心部のマリオット・ホテルに集まっています。

貧困への抗議運動は、ナイル川対岸の都心で起きています。

ノーベル平和賞を受賞した国際原子力機関元委員長のムハンマド・エル・バラダイ氏はムバラク政権打倒を宣言して帰国したばかりですが、昨日自宅軟禁されました。

エル・バラダイ氏の自宅周辺は機動隊で包囲されていました。

地方都市でも抗議は波及し、各地の機動隊は臨戦態勢です。ただ市民の抗議は止められない。

もうムバラク体制崩壊は時間の問題です。近日中に軍が市民支持を表明するでしょう。

軍の高官が支持表明した時点で、独裁体制崩壊・ムバラク一族亡命になる。



《関連書き込み》

80 名前:名無しさん@十一周年
投稿日:2011/01/28(金) 20:57:40 ID:SCCMc9kT0

エジプトの貧民向けに政府給付金付パンというのが売ってるんだけど、その補助金がカットになって貧民がパンを買えなくなった。原因は例の如く、新自由主義によるウォール街金融の余波の補填でエジプトの財政状況が悪化したから。不況で貧民に転がり込んできた新規貧民のせいもあって政府給付金付パンは長蛇の列でようやく買えるくらいになった。ウォール街が小麦価格を操作したこともあるけど、小麦価格が高騰してしまったり。

つまりエジプト政府は踏んではならない「食えない多数の貧民」という自爆スイッチを炸裂させてしまったのさ。

でもってムバラク大統領はヨボヨボの耄碌爺。80代らしいw

米国に金を恵んでもらってようやく生きているエジプト政府、オバマがしゃしゃり出てきて火に油を注いでるなう。

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posted by はなゆー at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(海外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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