2011年01月31日

小沢一郎岩窟王の国策起訴とメキシコ市長起訴は共通点が多すぎる

☆検察が暴走するというパターン
(中南米に詳しい音楽家兼作家である八木啓代氏
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E6%9C%A8%E5%95%93%E4%BB%A3
のブログ。2010年9月3日)

http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-515.html

http://www.asyura2.com/11/senkyo106/msg/132.html


さて、その2005年度のメキシコ大統領選。

元メキシコ市長(メキシコ市は特別行政区なので、実際は知事に匹敵)で、支持率70%という圧倒的人気を得ていた左派野党候補AMLOこと、ロペス=オブラドール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%8C%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB
に対して、突然、検察が暴走して、彼を道路建設の疑惑問題で起訴し、さらに微罪で有罪判決を出すことによって、大統領立候補資格を剥奪しようとした事件です。

この事件も、いったいなにが犯罪になるのかよくわからない、要するに書類記載上のミスみたいな問題で、むろん、AMLO本人がかかわっているとも思えない件です。

けれど、メディアが大ネガティブ・キャンペーンを張り、徹底的にAMLOを叩きます。叩かれると、庶民というのは、そもそもなにが問題なのか、をよく理解してなくても、(というか全然理解していなくても)
「この人って、クリーンだと思っていたのに、実はけっこう腐敗してたのね」
と簡単に思っちゃうわけです。

あげくに、まったく根拠のない学歴詐称疑惑などまで出てくると、それを得意そうに「スペイン語よくわからないんだけど、なんか、あの人、すごい真っ黒でヤバいそうです」などと、ブログやMIXIに吹聴書き込みをする「在住日本人」とか出てくるんだよね。スペイン語わかんないのなら、黙ってればいいのに。(笑)

で、その最中、AMLOを陥れるために、現職の国会議員や知事は訴追されないという不逮捕権を国会決議で剥奪するべく右派政党が密約を結んだことが、なんと、ある新聞にすっぱ抜かれて、大問題になりました。

ここのとこ、日本と違いますね。御用マスコミも多いですが、根性も度胸もある新聞記者も新聞も、メキシコには存在しているという点で。

で、大デモが起こりました。ものすごいネガティブ・キャンペーンの嵐だったにもかかわらず、メキシコ人は案外まっとうな判断力を持っていたわけです。

うちの近所にも、「コヨアカン区はAMLOの不逮捕権剥奪に抗議します」というでっかい垂れ幕が広場や街の壁に。

この100万人以上のデモが大統領宮を包囲したところで、この陰謀劇は終わり。

当時のフォックス大統領は、すべてを検事の責任にして罷免し、新検事総長が、例の土地問題に犯罪性がなかった(そんなこと最初からはっきりしていたさ)として訴追を行わないことを決定したことで、電撃解決です。



《備考》

☆悲しい国だね
(2010年2月1日。雁屋哲の美味しんぼ日記)

http://kariyatetsu.com/nikki/1214.php

http://www.asyura2.com/10/senkyo79/msg/736.html

「偽情報であれ一面的情報であれ、大量に繰返し叩き込まれたそれは、事実以上の重みを持って人びとの意見を立場をコントロールしていく。」

「圧倒的に多数の人びとは自由なる意志に基づいて、己の意見や立場を決定していると無邪気に思い込んでいる。あたかも自身の意志で、さして必要もない商品を喜々として買い求め、インタビューに際しては、テレビキャスターや新聞の論調を反復する。(中略)それが情報操作の結果であるなんてつゆほども思わない」

(略)

今朝の毎日新聞の世論調査の結果によると、小沢氏の辞任を76パーセント人が求めている。

この人たちは、何を根拠に、自分たちの態度を決めたのだろう。

毎日検察が垂れ流すリークを、それが正しいかどうか検証することなく紙面に載せていく新聞、ニュースで流すテレビ、その影響によるものだろう。

要するに、76パーセントの人びとはテレビ、新聞を操る検察の意のままに、彼らの言葉を反復しているに過ぎない。

これまでの新聞やテレビの通じて知った限りでは、私自身、小沢一郎氏がどんな罪を犯したのか犯さなかったのか、分からない。検察のリークからだけでは何事も判断できない。今までのリークから判断すること自体が間違いだ。リークは証拠にはならないのだ。それなのに、この76パーセントの人びとは何を根拠に小沢一郎氏の辞任を求めるのだろう。

無罪か有罪かはっきりしないうちに、いかにも有罪と思われる情報を垂れ流しにして、人びとを操る。戦争広告代理店のやり方と全く同じだ。小沢一郎氏に負の印象をこれでもか、これでもかと植え付けてきた。

この手を使えば、どんな人間でも、その社会的地位を失わせることが出来る。

逮捕した石川議員がこんなことを言っている、などと、平気でばんばん流している。それは、違反だろう。公判で言っていることではない。検事に対して言っていることである。これを表沙汰にする権利が検事にあるのか。

これでは、公平な裁判など期待出来る訳がない。

司法制度が公平に出来上がっている先進国から見たら、日本のこの状況は信じられないほどでたらめなものに見えるだろう。検察のしたい放題がここまで許されては、民主主義も何もあった物ではない。検察という大きな権力を握った者の思い通りだ。

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ラベル:八木啓代
posted by はなゆー at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | キャスターメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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