2011年02月04日

〔広報宣伝戦〕英語版ウィキペディアの「PRにおけるスピン」の項

☆「相撲スピン」 (ペガサス・ブログ版)
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2011-02-03

昨日来,相撲界の八百長疑惑がメディアを独占しているが,しかしこのメディア状態こそがいわゆる「スピン」である可能性が強く,むしろこの疑惑こそがより重大だ.今朝7時のNHKテレビは冒頭のかなりの時間をこれに割き,昼のラジオも同様だった.高江の緊迫した状況は言うまでもなく,エジプトの民衆革命のニュースさえ後景に追いやられた.週刊誌が報じる枝野官房長官の「政治とカネ」疑惑はもちろん,そして国会の状況さえ霞む.

今回の「八百長疑惑」についての新聞の第一報を見ると,情報源が警察のリークであることが分かる.つまりこのニュースの公表のタイミングを選んだのは権力機関である.何か重要なニュースを覆い隠すために使われた疑惑を持つべきである.

(略)

しかし,より重要なのは,今回のケースがそれと推測されるような,真に重要なニュースを隠すためのものだ.これは英語版ウィキペディア
http://goo.gl/UhTl9
で最後(5番目)の例として挙げられている.

拙訳と原文は次のとおり.

“悪いニュースを覆い隠す”:いくつかの不人気なことがらと一緒に,一つの世間受けする話を公表して,メディアが世間受けする話の方に集中するようし向けること.

"Burying bad news": announcing one popular thing at the same time as several unpopular things, hoping that the media will focus on the popular one.

ニュースにおける"red herring"といったところだろうか.直訳は「薫製ニシン」だが,これを引きずって行くと,猟犬がこの臭いに騙されて,こればかりをたどり続け,真の獲物を逃す,という意味のようだ.



▼ 民主党の存在そのものが「スピン政党」「ルアー(疑似餌)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%BC
政党」ではないかとの見方も、以前からなされている ▼


☆民主党は“red herring”か?
(ペガサス・ブログ版。2007-02-19)
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2007-02-19

英語に“red herring”という言葉がある.文字どおりは薫製ニシンだが,これを引きずった後ににおいが残り,本来の獲物を追うべき犬がだまされてその後をたどってしまうというのが語源のようで,重要なものから人の注意を逸らすもの,という意味だ.最初の点に関しては,民主党はまさにこれに当たるのではないかと思われるのだ.

これまでも,「反自民」の装いで様々な政党が現れては消えていった.古くは河野洋平氏の「新自由クラブ」がある.あの時のメディアの持ち上げぶりはすごかった.そのあとの日本新党など,数限りない.それらは結局は,自民政治に“内容的に”本当に代わるべき政党の成長を妨げるという効果を残しただけではないのか.

民主党に関して言えば,少なくとも九条に関しては,改憲という点で自民と同じであり,先の,教基法に関しても,自分から改正の「対案」を出すなど,同じく改正派であった.

第二の点つまり,「現少数政党では当選の可能性がないから」というのは要するに,ほんとうは,たとえば共産党なり社民党なりがいいのだが,他の人がそう思わない人が多いから,自分もそれに合わせる,という論理と同等になってしまう.あからさまにそういわなくても,他人の投票行動に自分のそれを依存させるということでは同じである.

このような投票行動は過度に保守的な“非線形効果”を持つ.つまり議席が有権者の「本心」に比例しないのだ.そうではなく,多くの人が「第一原理」にしたがって,つまり自分個人が,当選しそうかそうでないかは二の次として,政策的,人物的に最善と思う人に投票するような,そのような政治文化を作ることが大事なのだ.多くの人がこのような投票行動を取るようになれば,劇的な議席の変化も起こりやすくなるだろう.つまりむしろこれこそが「政権交代」への最短コースであろう.

そのような文化を時間をかけて育てるべきであり,一つの選挙の結果だけを近視眼的に見て,「次善」「次善」と言い募ることは,保守的な投票行動を無限に温存することにつながるのだ.



《おまけ》

☆シンカー・スクリューボール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB

シンカー (英: sinker) 、或いはスクリューボール (英: screwball) は野球における球種の1つで、投手の利き腕方向に曲がりながら落ちる球種である。スクリューボールは略してスクリューと呼ばれる事も多い。

人差し指と中指を揃えてボールを握り、回転をかけて投げる。投手によっては中指と薬指でボールを弾きながら手首を外側に捻る場合や、中指と薬指の間から抜くように投げる場合もある。ボールに回転を与える動作の制約からサイドスロー・アンダースローの投手がこの変化球を使用することが多い。


☆ナックルボール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB

ほぼ無回転で放たれたボールは左右へ揺れるように不規則に変化しながら落下する。その様は「氷の上をつるつる滑るような変化」「木の葉がひらひらと落ちるような変化」と形容される。誤解されがちだが、ブルブルと小刻みに震えてブレるような変化ではない。右へ曲がったボールが左に曲がって戻って来るなど、常識的には考えにくい不規則な変化から、時として現代の「魔球」と呼ばれることがある。ただしその変化は打席に立っていないと分かりにくく、球速も遅い(100-110km/h前後)ため、観客にとってはただのスローボールのようにも見える。ナックルの描く軌道は打者はおろか受ける捕手や投手本人にすら全く予想がつかないものであり、球種が分かっていても容易に打てる球ではない。それ故にナックルだけを投げ続ける投球で打者を抑えることも可能で、実際にメジャーリーグではナックルボーラーの投球は殆どがナックルである。

欠点としては同じように投げても変化が小さいただの遅い球になってしまう可能性がある事や不規則な変化の為に緻密なコントロールは不可能で、相手の欠点をつく投球、状況に応じた配球というのは難しい事などが挙げられる。その為、ナックルボーラーには打者との駆け引きよりもナックルの投球に集中する事が要求される。また、自然条件の影響(風向き、風速、天候、湿度など)を受けやすく、投球内容に大きく差が出てしまう事もある。


posted by はなゆー at 05:52| Comment(1) | TrackBack(0) | キャスターメモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
民主党をルアーと思い込みたい自虐は、自分達が実際には汗を掻いて居ないからだよ。
リアル感が無いのは、他人任せの他人事だからだ。
現実を生きてない。
丁度、昔の左翼が「多数派形成出来なかった」理由と全く同じ。
脳内の妄想は現実とは違う。
Posted by 田仁 at 2011年02月04日 19:17
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