投稿日:2011/02/04(金) 17:07:05 ID:L2i4lj32 [1/3]
ミスル(エジプト)は正午です。タハリール広場からセッタ・オクトバール(10月6日)橋を渡ると、ナイル川中洲のゲジーラ(島)に着きます。
(第4次中東戦争のイスラエル奇襲成功の日が10月6日)
白人や在留邦人の多くはこのゲジーラに住んでいます。中心部にあるマリオット・ホテル内の日本人会事務局にいきましたが、一般邦人の負傷者はゼロだということです。奇跡です。
吉村作治氏の弟の経営する和食店にも行きましたが、略奪を恐れて閉じてました。
高級住宅地ザマレックにある広大な運動公園(植民地時代に英国軍人の保養に作られた)は、人影が見当たりません。
略奪がひどいので外国人はほとんどが帰国しました。
268 名前:情報貴族1号[]
投稿日:2011/02/04(金) 17:14:57 ID:L2i4lj32 [2/3]
ただ逃げているのは外国人だけではありません。
地中海に面した第二の都市イスカンダリイヤ(ギリシャ名アレキサンドリア)。
ここはギリシャ人の作った町なので今でもギリシャ系の人が多いです。(登山家の野口健の母親はギリシャ系エジプト人)。彼らは船でアテネに逃げています。
人口の1割を占めるキリスト教・コプト宗の信者は、アル・イスラーム原理主義組織の迫害受けています。(ミスりイヤの元国連事務総長のブロトス・ガリはコプト宗信者です)
今回の革命の主力はインターネットを駆使した若い世代のデジタル・ドール・キッズで、原理主義組織はむしろコプト宗襲撃に忙しい。彼らはコプト宗総本山のあるイスカンダリイヤに集まって、一触即発です。ほかの少数民族のアルメニヤ系、ユダヤ系なども、迫害を恐れています。
269 名前:情報貴族1号[]
投稿日:2011/02/04(金) 17:24:16 ID:L2i4lj32 [3/3]
今、イスラエル、湾岸産油国の通過・株は暴落しています。
もし原理主義政権ができれば、イランとミスルでイスラエルを挟み撃ちにできます。
人口7000万の両国に同時攻撃されればイスラエルは滅亡の危機。
イラン政府は革命派民衆を支持、イスラエル政府・各国のユダヤ人社会はムバラク独裁を支持を表明。
絶対王政のマリク(王様)のいる湾岸産油国もインターネットによる若いデジタル・ドリーム・キッズの蜂起を恐れています。
今、欧米が最も恐れてるのはスエズ運河閉鎖です。ペルシャ湾の欧州向け石油はスエズを通過します。
もし内戦状態に陥って、運河が封鎖されたら欧州は経済が麻痺します。
そうなったら世界恐慌になるかもしれません。
以上、ゲジーラのマリオット・ホテルからお伝えしました。
271 名前:情報貴族1号[]
投稿日:2011/02/04(金) 19:15:51 ID:CJEQHiRf [4/5]
ムバラクは30年も国を私物化して、一族は贅沢三昧の暮らしをしてきました。
この30年、下水道もない悪臭のスラムが激増して、学校も病院も不足しているのに日本の援助でゲジーラに特権階級用のオペラハウス建てるなど滅茶苦茶です。
反体制派は警察による拷問で虐殺され、選挙では不正が横行。
この季節、垢だらけのガラベイヤを着た貧しい人々はストーブも買えないので、地中海から吹く寒い風に吹かれ、軽い風邪をこじらせて肺炎になって死んで行きます。
ミスルの貧しい人々は銃弾を恐れていません。
どうせ今のままでも風邪になっただけで、薬も買えず死んで行くのですから。
272 名前:情報貴族1号[]
投稿日:2011/02/04(金) 19:23:02 ID:CJEQHiRf [5/5]
ミスル文学の巨匠ナギーブ・マハフーズは、スエズ動乱の時代の民衆を描いた「渡り鳥と秋」の作中で主人公にこう言わせています。
(英仏連合軍の圧倒的戦力を前にミスル軍が敗退し続け、英国空軍の爆撃で民衆が虐殺されて続けている時に)
「どうにもならないのに生きていてもしょうがないのかもしれない。でも、それでも生きていかなければならない。消滅こそ最大の悲劇」。
5000年の歴史の持つこの国で、ムバラクが最後のファラオとなり民衆が主役の時代が来ることを祈って、またタハリール広場へ行きます。
僕は30年付き合ってきたこの目覚めが見られるなら銃撃されてもかまいません。ではイラーリカ(また、あいましょう)。
【21%OFF】[CD] ザ・バングルス/エターナル・フレーム〜パーフェクト・ベスト(初回生産限定盤... |