http://twitter.com/#!/gloomynews/status/37657760967561216
仰天した。今週最大のスクープはこれか。米軍のイラク侵攻の口実のひとつ、「フセイン政権は移動可能な生物化学兵器製造車輌を隠している」と独諜報機関BNDに証言した亡命イラク人・コードネーム「カーブボール」が英ガーディアンで顔出し真相証言。
deepthroat
http://twitter.com/#!/gloomynews/status/37660111333752832
「カーブボール」と呼ばれた男、本名ラフィド・アフメド・アルワン・アル=ジャナビ氏はどうやらBNDから利用価値がなくなったと判断され見捨てられた様子。それにしても今回の証言で、BNDがCIAに情報源への接見を禁じた本当の理由が改めて問われる。
deepthroat
http://twitter.com/#!/gloomynews/status/37662128546516992
結局のところ独政府は、諜報機関を通じてイラク戦争開戦後に外交上最良のポジションが得られるよう細工したわけか。ブッシュ政権は戦争の口実が欲しかった。独政府は表向き戦争反対、しかし内輪では戦後対応を模索していた。一方でBNDはCIAが欲しいものを持っていた。それがカーブボールだった。
deepthroat
http://twitter.com/#!/gloomynews/status/37663940972519425
BNDがCIAにカーブボールへの接見を禁じた理由は、CIAの独自裏付け調査を阻むためだった。イラク侵攻後にWMDが発見された場合は「独諜報部は米軍のWMD捜索で重要な役割を果たした」と貸しを作る。WMDが発見されなければ「CIAは曖昧な情報を元に諜報をでっち上げ」と批判。
deepthroat
http://twitter.com/#!/gloomynews/status/37664875064860672
いずれにせよ、イラク戦争開戦の大義で重要な役割を果たした男、コードネーム「カーブボール」は、フセイン政権の圧政から逃れる場所を求めた普通のイラク人だった。そして彼の大掛かりなウソは独諜報機関BNDに利用され、捨てられた。
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☆Defector admits to WMD lies that triggered Iraq war
(英紙ガーディアン)
http://www.guardian.co.uk/world/2011/feb/15/defector-admits-wmd-lies-iraq-war
• Man codenamed Curveball 'invented' tales of bioweapons
• Iraqi told lies to try to bring down Saddam Hussein regime
• Fabrications used by US as justification for invasion
The defector who convinced the White House that Iraq had a secret biological weapons programme has admitted for the first time that he lied about his story, then watched in shock as it was used to justify the war.
Rafid Ahmed Alwan al-Janabi, codenamed Curveball by German and American intelligence officials who dealt with his claims, has told the Guardian that he fabricated tales of mobile bioweapons trucks and clandestine factories in an attempt to bring down the Saddam Hussein regime, from which he had fled in 1995.
"Maybe I was right, maybe I was not right," he said. "They gave me this chance. I had the chance to fabricate something to topple the regime. I and my sons are proud of that and we are proud that we were the reason to give Iraq the margin of democracy."
The admission comes just after the eighth anniversary of Colin Powell's speech to the United Nations in which the then-US secretary of state relied heavily on lies that Janabi had told the German secret service, the BND. It also follows the release of former defence secretary Donald Rumsfeld's memoirs, in which he admitted Iraq had no weapons of mass destruction programme.
☆情報源は亡命者「カーブボール」 「戦争の大義」に影響
(2004年7月11日の朝日新聞→人民日報)
http://j.peopledaily.com.cn/2004/07/11/jp20040711_41198.html
イラクの大量破壊兵器(WMD)情報の欠陥を批判した米上院情報特別委員会の報告書に、なぞのイラク人亡命者が登場する。ブッシュ政権がイラクの脅威の証拠に挙げた「生物兵器の移動工場」の情報をもたらした人物である。しかし、施設は見つからず、今では偽情報とされている。亡命者の暗号名は「カーブボール」。野球のカーブ以外に「ごまかし」の意味もあるのは、皮肉としかいいようがない。
トレーラーや貨車に生物兵器の実験・製造施設を積んだ移動工場の存在は、米国の情報機関全体としての分析をまとめた「国家情報評価」(02年10月)に盛り込まれた。パウエル国務長官は、開戦前の昨年2月に国連安保理で行った演説で「少なくとも七つの移動施設がある」と語った。
(略)
「カーブボール」は98年に突然、ドイツの難民キャンプに現れ、ドイツ連邦情報局(BND)に「移動工場」の情報を供述したとされる。その正体は、なぞにつつまれている。
(略)
ブッシュ政権の「戦争の大義づくり」にチャラビ氏は大きな役割を果たした。もし「カーブボール」がその関係者なら、「偽情報を米国に提供するよう訓練を受けた疑い」(バムフォード氏)も信憑(しんぴょう)性を帯びてくる。
米情報機関が「移動工場」の情報に固執した背景として、上院報告書は「米国はイラク国内に人的な情報源を持たなかったため、フセイン政権が国連の査察団を追放した98年以降は、亡命者や外国の情報に過度に依存した」点を挙げている。
(略)
パウエル氏は今では、「情報源は不正確で間違っていた。私は失望し、悔やんでいる」と語っている。