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毎日放送のニュースVOICE
http://www.mbs.jp/voice/
で、福島で働く作業員のことが詳細に報じられました。
原発で働く労働者には被曝手帳が交付されますが、その数が福島の事故後、3倍になっています。
そして、作業員の方3名に取材が出来て、その中の一人Nさん(仮名、61歳)は地震当日福島原発にいて、そこから出る際にサーベイメーターの検査を受けていたものの、それでは間に合わないと受けずに出て高台の事務所に逃げて助かった、受けていたら津波にやられていたということでした。また、事故後福島で働き、瓦礫の山であり、怪我をしたら内部被曝で大変なことになると恐れていました。
そして、東電の体制は、その直下に下請け会社3社+日立、東芝、GEがいて、その下に何次もの下請けがあり、何と470数社もの下請けになっているのです。作業員の手当てはピンハネされていて、暴力団関係者が、福島関係の人出の要請が多く、やるたびに儲かる(ピンハネできる)、もし、金をもっとくれと言うなら、生きて帰れない状況があるというのです。
また、原発で働く人のうち、電力会社の正規社員は何と1割で、9割が下請けであり、当然、被曝量も下請けがたくさんになります。そして、年間被曝量の限度があるためたくさんの人が必要になり、そのため非正規の労働者のほうが集めやすいし、こういう求人システムが悪用され、ピンハネも多い(福島県いわき市での原発求人は、日当8000円ほどで、応募する人も少ない)のです。
こういう状況、東電の方は、下請けのことは知らないとコメントしています(例の、テレビに良く出る松本と言う人のコメントです)が、さすがに厚労省も調査に入っています。
下請け作業員には、解雇され、日雇いで雇用され、健康保険にも入れない人もいるのです。
冒頭に出てきたNさん、自分たちの働いてきた原発だから、自分たちで処置しないとの使命感から働いています。しかし、福島で3、4月に働いていた作業員のうち、184名の行方が分かっていません。
東電は、福島で働いた人のケアを長期にやると言っていますが、怪しいものです。
毎日放送、なかなかやっています。以上、お伝えいたしました。
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