2011年12月22日

〔泊原発〕年間降雨量が最も多い小樽市は乳癌死亡率も最も高い

☆泊原発周辺の生態系がおかしい!? (日刊SPA)

http://nikkan-spa.jp/102632

北海道の市町村別がん死亡率を自力で調べて死亡率1位が泊で2位が岩内と知り、さらに原発近隣区域の雨と乳がん死の関係を探ると年間降雨量が最も多い小樽市で乳がん死亡率が最も高いことを突き止めた(放射能の影響を知らせる専門の調査はまだない)。




《関連記事》

☆原子力発電所周辺で小児白血病が高率で発症―ドイツ・連邦放射線防護庁の疫学調査報告 (原子力資料情報室)

http://cnic.jp/modules/smartsection/item.php?itemid=122

 2007年12月、ドイツの環境省(連邦環境・自然保護・原子力安全省)と連邦放射線防護庁は、「通常運転されている原子力発電所周辺5km圏内で小児白血病が高率で発症している」という内容の調査研究(以下 『KiKK研究』)の成果を公表した。

ヴォルフラム・クーニック放射線防護庁長官は調査結果について、「原発周辺では放出放射能に起因して健康上何らかの影響があるのではないか、という問題が30年以上議論されてきた。この『KiKK研究』は疫学研究としてより詳しい内容に富む新たな出発点であり、この問いへの回答を決定的に前進させる意味をもっている」と述べている。長い間議論されてきた原発周辺での「がん多発」という問題を科学的に裏付けた調査結果は、ドイツ国内で大変大きな反響を生んだ。

(略)

 原子力発電所や核施設周辺で小児がんが高率で発症しているのではないかという研究報告や議論は、今までにいくつか報告されている。例えば1987年と1989年には、イングランドとウエールズの核施設の周辺10マイル(16km)圏において小児白血病が統計的に有意な高い頻度で発症している、という英国の研究がある。「ドイツ小児がん登録機関(以下小児がん登録)」は、1980年から1990年までのデータをもとに、原発から5km、10km、15km圏の15歳以下の子どものがん発症頻度を観察する生態学的研究を実施した(第1研究)。1992年に公表された報告では、原発から5km以内の5歳未満の子どもの小児白血病の発症率が統計的に有意に高かった(相対危険度:3.01)。

 この研究結果が社会的に大きなな議論を呼んだこと、そして同時期にクリュンメル原発の周辺において有意に高い小児白血病の発症が認められたため、1997年には小児がん登録が第1回の調査データを更新し1991年から1995年の期間のデータを追加した第2の生態学的調査研究の結果を公表した(相対危険度:1.49)。調査の結論は、「原発から5km以内の5歳未満の子どもの白血病発症率は統計的に有意ではないが高い。しかし15km以内ではがんの発症率が高いという証拠はなくこれ以上の調査は必要ない」というものだった。

 第2研究のデータの扱い方や結果についての外部評価、さらに社会的にもメディアにおいても批判的議論が巻き起こった。そのため研究結果の公表後も、子どものがん発症と原発付近に居住することの間に関連性があるのではないかという議論がドイツでは絶え間なく繰り返され、クリュンメル原発周辺では高率の小児白血病発症も続いていた。

ラベル:斎藤武一
posted by はなゆー at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(国内) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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