2006年11月03日

《史料》大卒なのに高卒と偽って就職した尼崎市職員が免職になった

☆大卒を高卒と偽って就職の市職員、免職に(2006年6月30日の「日刊スポーツ」)

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060630-53603.html

http://www.asyura2.com/0610/bd46/msg/406.html

兵庫県尼崎市は6月30日、4年制大学を卒業したのに、高校卒業と学歴を偽って資格のない採用試験に合格し、約11年間勤務していたとして、市立小学校の校務員の男性職員(44)を諭旨免職にした。退職手当は、市条例に基づいて支給しないことを決めた。

(略)

当時の年齢では、同市のほかの採用枠は受験資格がなかった。

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《「逆学歴詐称」事件のデーター》

☆諭旨免職:調理師ら職員十数人が学歴偽る 神戸(毎日新聞) 

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061102k0000e040087000c.html

http://www.asyura2.com/0610/bd46/msg/400.html

神戸市立の小、中、高校などの調理師ら職員十数人が、短大や大学を卒業しているのに学歴を偽り、中学・高校卒対象枠で採用されていたとして、市教委が全員を諭旨免職にしていたことが分かった。

(略)

同市の調理師などの採用試験は中学、高校卒業者しか受験できない。

☆懲戒免職大卒差別か 青森・バス運転士学歴“過少申告”(2005年 1月31日の「河北新報」)

http://www.asyura2.com/0411/bd38/msg/748.html

中・高卒者に採用を限定している青森市営バス運転士をめぐって、同市は大卒・短大卒だったことが発覚した30―40代の男性運転士3人を昨年10月と今月、懲戒免職とした。大卒では運転士になれないため、3人はいずれも学歴を「過少申告」していた。解雇に対し、市民の反応は「逆差別だ」「いや妥当」と真っ二つ。

(略)

市は1995年度、バス運転士など技能労務職員採用に当たり、それまで年齢制限だけだった資格に加えて、学歴制限を設けた。中・高卒者の就職状況が全国最悪レベルの青森県にあって、制限は「中・高卒者の採用枠を増やす」(市交通部)狙いがあった。
 
(略)

労働問題に詳しい東大社会科学研究所の水町勇一郎助教授(労働法)は「中・高卒者の採用を増やすという雇用政策上の要請と、職業選択の自由の兼ね合いが問題。一般的に学歴が上がればチャンスが増えるのに、大学に行ったことで逆に不利益を被っている。学歴の過少申告とのバランスからみて、懲戒免職という重い処分に疑問は残る」と話している。

☆東奥日報のコラム「天地人」2004年10月23日

http://www.toonippo.co.jp/tenchijin/ten2004/ten20041023.html

http://www.asyura2.com/0610/bd46/msg/402.html

高卒以下でなければ受験できないから、短大卒を隠した。選挙で自分を良く見せようとして、候補者がうその学歴を並べるような詐称とは全く違う。市営バスの運転士になるための悲しいうそだ。

市が受験資格から大卒や短大卒を除いたのは、それ以下の学歴の人たちにも働く場を確保したい、という狙いがあってのことだろう。そのチャンスを、この男性が奪ったのは確かだ。それにしても懲戒免職とは厳しい。男性は運転士として日ごろの勤務態度も良かったと知らされれば、なおさらだ。

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《公務員の「逆学歴詐称」について、ネット知人である「裕美」さん(尼崎市在住。スウェーデンへの留学経験あり)の意見》

昔公務員は安かったから問題にならなかった。でも、現在は、大企業にあわせて年功賃金になって、大企業が成果主義で年功崩していてもそのままなので、特権的な賃金になっている。

そもそも日本で年功型にしなきゃいけなかった理由は、生活にお金がかかるから。なぜお金がかかるといえば、教育費や住居費にお金がかかる社会だから。これまでそれを企業(とはいえ大企業のみ)がまかなってきた。実際は働いた分以上の、家族の生活費を企業は払ってきたのだ。それが長引く不況と産業構造の変化で払えなくなってきて、非正規雇用の安い労働力の需要が増やして正社員の余分な賃金にまわすような仕組みになっている。

公務員は低かった賃金をその「日本型」にしようとしてきたわけだけど、もともと、働いた分じゃなく家族の生活費を払うのは無理がある。なのに世間並みを求めてそうしたので、もう世間並みが総崩れの中、特権的な状況で残されてしまったのだ。

本来、政府が保証すべき、教育や住居を、年功賃金(男性への家族賃金)でまかなったのが間違いだった。

現在、本来国民に無償か低廉で提供すべき生活費を、公務員だけが税金で賃金の中でもらっていることになっていて、ほかの国民は何もなしという状況なので、風当たりが強くなってしまうのも当然なのだ・・・・。

今は企業は800万の正社員の賃金を維持するために、100万円の人をいっぱい雇うようになったり、800万を600万や400万にしてしまっている(ある意味やりたい放題)。

バスの運転手も、市営なら年収800万、私営では400万。同一労働同一賃金じゃない矛盾。

公務員だけが、市場の論理と違うので、不公平がはっきり見えてしまう。

日本の制度設計が間違い。本来400万でどの人も800万レベルで暮らせる社会にする社会保障の再配分が必要だったのに、政府はそれをしなかった。

特権化したからこそそういう風当たりの強さがあるのだろう。
民間より低かった70年代にそういう話はならなかっただろう。

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《公務員の「逆学歴詐称」について、ネット知人である「ウツ」さん(名門である慶応義塾大学のOGだが「学歴がありすぎるので使いにくい」という理由で就職試験を落とされた経験あり)の意見》

身の回りにいるよ、学歴過少申告、ふつうに。学歴は捨てられないし、必要とされる学歴をもっていないわけじゃないから、これはおかしいと思う。少なくとも、採用しない理由として学歴はワタシの場合よく使われた。暗黙の、でなくて、明示されて懲戒までされる、というのは明らかにおかしいと思うな。


posted by はなゆー at 12:35| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(国内) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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