米ホワイトハウスは、民主党の大統領候補に名乗りをあげているビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事が、北朝鮮を訪問すると発表した。
☆大統領候補のリチャードソン米知事、8日から訪朝 (読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070404i306.htm
http://www.asyura2.com/07/asia7/msg/452.html
朝鮮戦争の行方不明米兵の遺骨返還促進が目的とされているが、国連大使もつとめた同知事は、北朝鮮問題の専門家で、核交渉に関して、北朝鮮側と対話を行う可能性もある。
ホワイトハウスの発表によると、訪朝するのは、リチャードソン知事に、第1期ブッシュ政権の復員軍人長官をつとめたアンソニー・プリンシピ氏を加えた「私的な超党派米代表団」で、少人数の米政府当局者も同行する。国務省当局者によると、同行するのは「実務レベル」の担当者だが、ホワイトハウスからビクター・チャ米国家安全保障会議(NSC)日本・朝鮮部長が同行するとの情報もある。
☆ビクター・チャNSC補佐官が8日に訪朝 (韓国紙「中央日報」)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=86184&servcode=500§code=500
http://www.asyura2.com/07/asia7/msg/453.html
8日に北朝鮮を訪問するビル・リチャードソン米ニューメキシコ州知事の北朝鮮訪問団に、6カ国協議次席代表のビクター・チャ米国家安全保障会議(NSC)補佐官が同行すると、聯合ニュースが4日報じた。
ブッシュ米大統領の執権後にホワイトハウスの高官が北朝鮮を訪問するのは初めて。韓国系のビクター・チャ補佐官(45)はワシントンジョージタウン大学に教授として在職していたが、04年12月にホワイトハウスに入った。
(略)
これに先立ちリチャードソン州知事は前日、李泰植(イ・テシック)駐米韓国大使と昼食を取ながら訪朝問題について議論したという。
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★これは北朝鮮問題が「日本抜き」「日本の頭越し」で、米国・韓国・中国・北朝鮮により(ロシアの関与についてはわからない。今のところ読めない)、水面下で話し合われていることを如実に示したものだと思われる。
★北朝鮮を孤立させるはずの日本が、逆に孤立してきたような怪しげな気配がある。
《関連記事》
☆北朝鮮問題の解決が近い(1月23日の「田中宇の国際ニュース解説」)
http://tanakanews.com/070123korea.htm
私の分析が正しく、しかもアメリカで多極化の黒幕であるチェイニー副大統領がCIA機密漏洩スキャンダルなどで辞任しない限り、北朝鮮問題は今後1―2カ月間、つまり2月から3月にかけて解決していく。それと並行してアメリカはイランと戦争を始めて中東大戦争になり、アメリカは北朝鮮どころではなくなり、東アジアの問題は、中国を中心としたアジア内部で解決されていく傾向を強める。
日本は、その大転換の中で、事前の準備もろくにしないまま、従来の対米従属一辺倒の国是をやめて、別の国家方針を持たざるを得なくなる。
☆日米同盟を揺るがす慰安婦問題(4月3日の「田中宇の国際ニュース解説」)
http://tanakanews.com/070403JPUS.htm
これまで日本政府が描いてきた「日米で中朝露に対抗する」という戦略が瓦解し「米中朝韓から一斉に日本が非難される」という悪夢のシナリオになりかねない。
2007年04月04日
この記事へのコメント
所詮、権力が敗戦で焼け太った世襲政治家の三代目の金儲けの具では、当然の帰結ですよ。韓国は今尚統一出来てないせいで、緊迫感から、政治に真面目なんで、政治が正当に機能してる。
Posted by 田仁 at 2007年04月06日 16:18
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