2007年08月09日

米国政府内でもタリバンと折り合いをつけて共存すべきだとの意見が台頭

敏腕ジャーナリストであるSyed Saleem Shahzad氏による分析。カラチ(パキスタンの大都市)発の記事。

「米国はタリバンに対応するために現在二つの選択肢を考えている。一つはタリバンやアルカイダを見かけたら問答無用で躊躇なく攻撃することだ。もうひとつは9日木曜からカブールで始まるアフガニスタンとパキスタンの合同ジルガ(アフガニスタンとパキスタンの首脳が、両国の信頼醸成と対テロ対策などを話し合う「アフガン・パキスタン大会議」のことである)に象徴されるように、当該の地域関係者の対話を大規模に押し進める選択だ。」

「このジルガ=アフガン・パキスタン大会議にはタリバンの代表者は出席しない。しかし代理人を通じて、間接的な形でジルガに関与するだろう。」

「アフガニスタンの和平だけを目的とした今までのジルガと違い、今回は すべてのパシュトゥーン人

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%BA%BA

居住地域に焦点をあわせている。タリバンやアルカイダが活動しているパキスタンのパシュトゥーン人地域を含めなければ、どのような軍事的・政治的解決もできないとワシントン=米国政府がようやく認識したからだ。」

「そのためワシントン=米国政府は、以前は軽視していたパキスタン国内のパシュトゥーン人民族主義(国家主義)勢力をこのジルガになんとか参加させた。パキスタンの主なパシュトゥーン人組織はソビエト連邦時代のロシアのイデオロギーの影響を受けた左派世俗政党のANPと、パシュトゥーン人民族ナショナリズムに動かされているPMAPのふたつだ。」

「この数年タリバンは草の根の支援を広げるために、アフガン国内でのナショナリズムの喚起に重点を置く戦略をとり、自分たちタリバンこそがパシュトゥーン民族主義のチャンピオンであると位置づけてきた。それが一定の成果をあげてきている。タリバンはアフガニスタン国民の人心を掌握することにかなりの程度、成功している」

「米国が意図的にパシュトゥーン民族主義を促進しても、やはり限界があるので、米国はタリバンへの軍事攻撃への地元の反発・反動を抑止・阻止できないだろう。」

「いまやタリバンが真の国家主義者だと見られていることを示す例が、パシュトゥーン人居住地域で人気のある若いアフガン人詩人の民謡歌詞の中に見られる。『オマル師(ムハンマド・オマル)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%83%AB

は、客人のもてなしと保護というパシュトゥーン人の誇るべき美徳を生き返らせた。オマル師は典型的なパシュトゥーン人なのだ』」

☆Giving peace a chance in Afghanistan (香港紙「asia times」。ここはアジア全般のニュースに強い)

http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/IH09Df03.html

http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/IH09Df04.html

http://megalodon.jp/?url=http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/IH09Df03.html&date=20070809173651

http://megalodon.jp/?url=http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/IH09Df04.html&date=20070809173805



posted by はなゆー at 19:02| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事(海外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
珍しく前のエントリーから大分時間を空けてからのエントリーのように思いますが、亜州時報記事の邦訳をしていらしたようですね。その努力に敬意を表します。
Posted by ゴンベイ@AbEndフォーラム at 2007年08月09日 22:21
「タリバンと折り合いをつけて共存すべきだとの意見」については、同じSyed Saleem Shahzad氏による先行記事あり。

ディプロ2007-7 - Al-Qaida contre les talibans
アル・カイダに背を向けはじめた現地勢力
サイド・サリーム・シャハザード特派員(Syed Saleem Shahzad):香港紙『アジア・タイムズ』オンライン版パキスタン支局長
http://www.diplo.jp/articles07/0707.html
Posted by ゴンベイ@AbEndフォーラム at 2007年08月10日 00:16
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