2007年08月21日

米国は秘密裏にタリバンと「手打ち」のための折衝を開始した模様

中央アジアや南アジア関連のニュースには滅法強い香港紙「アジアタイムズ」の敏腕ジャーナリストであるシャーザド(Syed Saleem Shahzad)記者による情勢把握。パキスタンの要衝であるカラチ発の記事である。

私としては、日本の野党がこの動きを把握しているかどうかが気になるところである。

          ↓

・米国はひそかに「タリバンと欧米諸国代表プラスしてパキスタン政府、さらにアフガニスタン政府」による和平会談を構想し、その第一回目の会談は秘密裏に、既にパキスタンのクウェッタ(Quetta)市でおこなわれた。

・限定的な支配権をタリバンに認めて「顔を立てる」ことにより、なんとか折り合いをつける。

・タリバンの中では、重鎮であった故マンスール・ダドゥッラー師(Mullah Dadullah)の一派がこの会談に加わっている。

・この動きの背後には、トルクメニスタン〜アフガニスタン〜パキスタンを通る石油およびガスのパイプラインの建設プロジェクトを、米国が安全に進めたがっていることがある。最近米国の会社IOCがパキスタンから、このパイプライン建設工事を受注した。タリバンとの和平協定はこのようなプロジェクトの安全工事に役立つだろう。

・ただし、仮にタリバンと話が付いたとしても、アルカイダの跳ね返りの強行派がトラブルを起こさないとは断言できないようだ。

・タリバンはこの秘密協定により、アフガニスタン南部一帯に支配権を与えられるので、この提案を受け入れるだろうという見方が強い。しかしタリバン司令官のうち強行派は、秘密協定を結ぶ必要はなく、全ての外国軍を撤退に追い込むことも可能であるとの強気の情勢判断をしているようだ。

・パキスタンが最近、パキスタン国内のタリバンやアルカイダの掃討を米国から猛烈に強く求められていることの背景にもパイプラインの問題がある。NATOなどの西側連合軍がパキスタン国内で軍事活動をする可能性もここに要因がある。情報網を張り巡らせているタリバンは素早くこの動きを察知して、すでにパキスタン国内にあるメジャーな拠点からは立ち去った。

・冷戦時代にはアフガニスタンは中央アジアの地理的な要衝であったが、現在は南アジアであるパキスタンとインドの政治や経済に対して、間接的に大きな影響を与える存在となっている。要するに現在のアフガニスタンは地理的には中央アジアに属するが、政治的・経済的には南アジアに片足もしくは両足を突っ込んだ存在となりつつある。

☆Taliban, US in new round of peace talk (アジアタイムズ)

http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/IH21Df03.html

http://megalodon.jp/?url=http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/IH21Df03.html&date=20070821170728

This is the timeline for secret three-party talks to establish teega (a Pashtu word for a peace deal that resolves a conflict) between the Western coalition forces in Afghanistan (with Pakistan), the

Afghan government, and the anti-coalition insurgents of Afghanistan. The first round of talks has already begun in the southwestern Pakistani city of Quetta, Asia Times Online has learned.

posted by はなゆー at 17:21| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(海外) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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