2008年02月02日

現在の劇場型選挙を予測していた筒井康隆の「48億の妄想」

※ 「筒井康隆全集」は少し大きめの図書館には、たいてい置いてある。

☆筒井康隆「48億の妄想」

http://www.asyura2.com/08/reki01/msg/196.html

投稿者: ワヤクチャ

第479回二木会

日時 平成12年10月12日

「テレビの政治報道」
山本 周さん

http://www.shuyu.gr.jp/tokyo/nimoku/dai479.html

実は小説家の筒井康隆さん

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%92%E4%BA%95%E5%BA%B7%E9%9A%86

がいまから35年前に出した「48億の妄想」という本がある。そこら中にテレビカメラが据付けられ、政治家も一般人も、交通事故に遭った被害者も、テレビを意識して受けを狙う世界で、あげくのはてに外務省と手を組んで韓国に戦争を仕掛けるという危ない話だ。

その中に登場人物の言葉として「政治なんて難しいものは、もっとわかりやすくして、それからもっと面白くして見せなきゃいかん」と言わせ、またほかの個所では、「難解な政権を喋り捲る政治家は“難しいことばかり言って、もっとも面白くない人”とされ。無視される」「記者の仕事は前もって、如何にその出来事を劇的に盛り上げるか、如何にセンセーショナルに演出するかを考えることにあった」「成功した政治家はマスコミに利用されながら、巧みにマスコミを利用した人間たちのことだ」などという下りがある。

繰り返すが35年前の小説だ。作家というのはたいしたもんだと思うと同時に、われわれテレビ局の人間への戒めと受け止めたいと思う。


posted by はなゆー at 16:43| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 床屋政談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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