2008年04月14日

〔付箋〕鯨(クジラ)には許容量を超える水銀が含まれている

2003年10月4日の拙稿〜日本ではあまり報じられなかったニュース「鯨には許容量を超える水銀」

http://ch01023.kitaguni.tv/e12349.html

のデッドリンクなどを修正して、さらに追加データーも付記して再編集しておいた。

             ↓

捕鯨国ノルウェーでは「鯨には許容量を超える水銀が含まれている」とのニュースが広く流れていたそうだ。一方、日本ではあまり報じられなかったようだが…?

「まぐまぐ」

http://www.mag2.com/

から配信されているメールマガジン「ノルウェーニュース」(まぐまぐ IDは 0000017771) 第77号(注:現在このメールマガジンは廃刊となった模様)によると→

ノルウェーの薬品・薬事行政局が「鯨には許容量を超える水銀が含まれている」と発表したことを受けて、鯨の肉の売れ行きが芳しくない。

ノルウェーの捕鯨が先月下旬に終わった。

今期は春から31隻の 捕鯨船が操業し、昨年を13頭上回る647頭のミンク鯨を捕獲した。

開催以来、最高の水準。だが、鯨の肉の売れ行きが悪い。ノルウェーの薬品・薬事行政局 が「鯨には許容量を超える水銀が含まれている」と発表したからだ。

こうしたなかで、ノルウェー国内では捕鯨の規模縮小が取りざたさ れている。実際、政府が発表した2004年の捕獲許容頭数 は670頭と今期の711頭から大幅に引き下げられた。

さらに、捕鯨基地のノードランドやロフテン島は多くの人が訪れる観光地でもあり、ホエール・ウォッチングも盛んに行われる。こうしたなかで、鯨の捕獲や加工は相容れないという空気も膨らんでいる。

と、すれば、世界最大の鯨の消費国、日本へのノルウェー産鯨肉を輸出しろとの圧力は今後、ますます高まってくるだろう。



……といったことが「ノルウェーニュース」には記されていた。だが、日本においては「鯨には許容量を超える水銀が含まれている」などといった報道はほとんどされていなかったようであるが…。これはどうしたことであろうか?


★わが国の厚生労働省食品保健部による鯨由来食品のPCB・水銀の汚染実態調査結果⇒

(1) 一般市場に流通している鯨由来食品の大半(50%以上)を占める南極海ミンククジラのPCB・水銀濃度は低く、
(2) 汚染濃度は鯨の種類や部位により大きく異なるが、ハクジラ類(ツチクジラ、イシイルカ等)の脂皮、肝臓等には濃度の高いものがあった。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h0116-4.html

という調査結果が出ているのだが、マスメディアはこれをほとんど報道しなかった、と記憶している。したがって日本においては鯨肉の需要の目立った落ち込みもないようだ。

★魚介類・鯨類の水銀についてのプレスリリース(注:現在はデッドリンク)→

ここには「日本では魚介類の水銀については、総水銀0.4ppm、メチル水銀0.3ppm(水銀換算)という暫定的規制値が設定されています。しかしマグロなどの魚介類については適用対象外とされています。鯨類も魚介類でないために適用されません」と書かれている。そういう裏事情があったのか。

ちなみに日本の学校給食では鯨肉入りのカレーライスが出されている。

★参考サイト→

http://www.locopoint.net/danger/kujira.html

今のところ、網に掛かって混獲されたクジラは販売していいことになっていますが、一番恐いのはクジラの水銀、PCB、ダイオキシン汚染です。

スーパーなどで販売されているクジラベーコンたった1gで、ダイオキシンは、平均232ピコグラムです。 慢性毒性レベルオーバーなんで、免疫毒性、生殖毒性などの環境ホルモン作用に該当します。

男なら、ちんちん小さくなっちゃいます。

(略)

WHOが毎日食べても安全といわれているダイオキシン量は、体重1Kgあたり、1〜4ピコグラムですが、世界的には、限りなく 1pgに近い値にかわりつつあります。つまり、私は体重80Kgなので、80〜320ピコグラム食べるとアウトです。

ちなみに、米国の環境保護庁では、体重1Kgあたりの許容量は、0.01ピコグラムといってますので、WHOの基準でも、100倍〜400倍甘いわけです。

当然日本で販売されている食物には、ダイオキシンが沢山含まれていて、通常の食事や生活をしている日本人は、1日のうちに摂取する ダイオキシン量は体重1Kgあたり、平均 0.26〜3.26ピコグラム という調査結果が平成9年5月に厚生省が出した、「ダイオキシンリスク評価検討報告書」というものに記載されています。

つまり、もし世界的なレベル1pgにするならば、普通の物食っているだけでも、もう十分危険地帯に皆さん突入しているし、アメリカレベルだったらもう完全にアウトなんですよ。

それなのに、クジラベーコンは1gだけ食べるなんてことしないので、もうクジラは食べ物ではないです。

日本の調査捕鯨は、クジラが何匹いた!クジラは増えている!なんていうことより食べることが主な目的なんだから、クジラ肉のダイオキシン汚染、水銀汚染とかの状況なども、ちゃんと調査してほしいと思います。

私達の税金使って調査してるんだから、、、

でも、結果を出すと誰もクジラなんて食べないんじゃないかな?

ちなみに、いま、水産庁は、魚介類のダイオキシン汚染状況の発表を操作しようとしています。

ダイオキシン汚染のデータが高かった魚介類は、翌年調査報告に出さないということをやっています。

(略)

でも、日本はアメリカよりも国土が狭いのに、ダイオキシンの排出量が多いダイオキシン排出世界第1位の国ですから、近海物のイルカ・クジラだけでなく、長期間生きて、魚を食べる魚達は、やっぱりやばいはずです。

だからこそ、公平で正しい値を継続して調査する必要があるわけです。

鯨類は、海の食物連鎖の上のほうではあるので、危険性は他の魚類と比較して高いのかも知れないということが、ニュースでも伝わらないし、なかなかわかっていらっしゃらない人も多いと思います。


〔この記事へのコメント〕

こわいですね。水銀が許容量を越える量が含まれていることも、それが日本の新聞で話題にならなかったことも。金目鯛の時にはいろいろニュースになったのに。
Posted by kuronekokotoshan at 2003年10月04日 07:20


生物濃縮というの現象がありますが、それは食物連鎖の上でプランクトンを小魚が食って、その小魚を大きな魚が食うといった形で、有害物質などが大きな魚にたまる現象をさします。
また、脂身にとけ込む性質も持ち合わすものがありますね。
だから、クジラに多く有害物質が含まれていてもあながち嘘ではないし、それは脂身に多くなるだろうってことです。
同様にマグロのとろにも多く含まれている可能性はありますよ。
Posted by ゲスト at 2003年12月26日 19:35



☆Japan Times : 学校給食に出されるクジラは高濃度の水銀を含んでいる! (Letter from Yochomachi。August 3, 2007。なお、このブログはIEブラウザとの相性が悪いようなので、他のブラウザ推奨)

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C882254707/E20070803191404/index.html

Japan Times が8月1日に報道したスクープ。たいへんな問題である。ロイターを通じて世界に報道された。でも日本のマスコミはこの記事を一切無視。

Taiji officials: Dolphin meat 'toxic waste'

The Japan Times Online: "In an exclusive interview with The Japan Times held in Kii Katsuura, Wakayama Prefecture, on July 19, Assemblymen Junichiro Yamashita, 59, and Hisato Ryono, 51, from the nearby whaling city of Taiji said they had found extremely high mercury and methylmercury levels in samples of meat from pilot whales killed inshore by Taiji hunters and put on sale in that locality."

なぜ無視されてしまったのだろう?

Japan Times による関係者の独占インタビューであるから他のマスコミは嫉妬したとも考えられるが、そうでもないだろう。Japan Times 紙の抜粋:

1. 和歌山県の捕鯨町(太地町)の町会議員達が太地町で学校給食に出されているゴンドウクジラ(マイルカ科の動物)の肉を手に入れて検査したところ、日本の厚生労働省の許容レベルの10倍以上の水銀が検出された。

2. これは厚生労働省がかねてから警告をしてきたことである。食物連鎖の頂点に立つイルカ(クジラ)の肉が水銀含有量の多いことは当たり前のことで、食べるべきでない。食べたら水俣病と同じ症状を引き起こす危険性が極めて高い。

3. 町議達は、この問題を地元の役所や水産庁に訴えたが相手にして貰えなかった。水産庁の食品安全研究所幹部は「僕らの仕事は漁民の利益を守ることだ」と言い放つ。地元の役所も漁業協同組合を敵に回すことはできないと言って何もしない。

4. その間、生徒達はどんどん水銀入りのゴンドウクジラ(マイルカ科の動物)を食べ続けている。

5. クジラの肉の水銀含有量を測る検査をさまざまの研究所に依頼したが、どの研究所も「あとが怖いから」と言って引き受けてくれなかった。ようやく勇気のある研究所が一つ見つかりクジラを検査したところ、この結果となった。



☆Taiji officials: Dolphin meat 'toxic waste' (Wednesday, Aug. 1, 2007のJapan Times)

http://search.japantimes.co.jp/rss/fe20070801a1.html



(注:記事の途中までのキャッシュである)

For what is believed to be the first time anywhere in Japan, elected officials have openly condemned the consumption of dolphin meat, especially in school lunches, on grounds that it is dangerously contaminated with mercury.

n an exclusive interview with The Japan Times held in Kii Katsuura, Wakayama Prefecture, on July 19, Assemblymen Junichiro Yamashita, 59, and Hisato Ryono, 51, from the nearby whaling city of Taiji said they had found extremely high mercury and methylmercury levels in samples of meat from pilot whales killed inshore by Taiji hunters and put on sale in that locality.

The pilot whale, or "gondo" (Globicephala macrorhynchus), is the largest of the dolphin family of small cetaceans. This species is among some 2,300 dolphins slaughtered annually in Taiji, after the mammals are herded in "drive fisheries" into small coves, where they are speared and hacked to death. Similar hunts elsewhere in Japan are estimated to account for at least another 20,000 small cetaceans annually.

(以下省略)


posted by はなゆー at 09:25| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Norway advises pregnant women against whale meat

http://www.ourstolenfuture.org/commentary/News/2003/2003-0512-RH-whalemeat.htm

OSLO - Norwegian scientists dealt a blow to the nation's whalers at the start of annual hunts Monday by advising pregnant women not to eat whale meat because of high levels of toxic mercury.

The scientific panel, which recently ruled that blubber from minke whales contained dangerous levels of industrial chemicals known as PCBs, said that most people could keep eating the meat despite the traces of the toxic poison.
Posted by はなゆー at 2008年04月14日 09:53
〔資料〕クジラのPCB曝露とその影響に関する文献調査

PCB曝露とその影響に関する文献調査

助教授 深田秀樹
博士課程 穴原玲子
博士課程 西村太輔

http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/bioenvmed/SRL/page073.html

1.1.3 クジラ

ノルウェーでは北大西洋とヨーロッパ地域の北極圏におけるミンククジラの報告[8]があり、総PCBは89.1〜22,800 ng/g fatとかなりの高値を示し、バレンツ海では特にPCBの値が高かった。PCBは西から東にかけての増加傾向が見られる(HCHに関しては逆の傾向であった)。

ホッキョククジラについての1997〜1998年のカナダでの調査[10]によると、調査した異性体#91、#95、#135、#136、#149、#174、#176、#183の中で雌雄共体長に相関が見られたのは#95、#149で、異性体#91は雄のみに相関が見られた。異性体#91、#95、#149の相対的累積はPCBの濃度、年齢、非特異的な個体の性成熟過程に影響されている。東部カナダにおいて、シロクジラは3〜7塩素(3〜7 Cl)の脂肪中総量35.9〜383 pg/g fat、総コプラナーPCBは脂肪中15.5〜317 ng/g fat の分析結果の報告もある。

1992年から1994年にかけて大西洋から地中海の海域でみられるイルカについてのスペインの調査報告[11]がある。1996年の総PCB/総DDTは1984年の2倍に当たる3.35を示し、雌よりも雄で高値を示していた。また、海域別では大西洋で1984年に総PCB/総DDTの平均値が2.06から1996年には4.6に増加した、この影響をうけ、半閉鎖海である地中海では1.12を示している。さらに、異性体については#156、#170、#180、#194が海によって異なる分布を示していた。
Posted by はなゆー at 2008年04月14日 10:33
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