講談社現代新書。久江雅彦・著。
日米の攻防は殴り合い寸前だった!米国の狙いとは?米軍基地はどうなるのか? 官僚の思惑、「制服組」の組織防衛、本音と建前が入り乱れて迷走をつづけた交渉の内幕を明かす。
価格:¥735 (税込)
「外交の『八方塞がり』はついに日米関係に及んだ。在日米軍再編問題をめぐり生じている日本の危機を、徹底的に解明した必読書である」――佐藤優氏 絶賛(『国家の罠』の著者)
隠された全容に迫る驚愕のドキュメント!
密室での迷走
日本政府は米国の攻勢にボールを投げ返せないまま、受け身の姿勢に終始してきた。……さまざまな構想が米国側から提示されたにもかかわらず、日本政府は「何ら具体的な提案はない」「米国と自由な意見交換をしている」と繰り返し、提案の内容を公式には一切伏せてきたのである。……政治が総力をあげて取り組んできた形跡もなく、交渉にのぞんだごく一握りの官僚たちの場当たり的な対応が、問題を複雑にし、協議を長期化させた。国民の目に触れることのない密室で、どのような攻防が繰り広げられてきたのだろうか。
――<本書より>
▼ 目次 ▼
序章 伏せられた宿命の論点
第1章 パラダイムが変わった
第2章 米陸軍第一軍団司令部とは何か
第3章 米国が見せた沖縄への「配慮」
第4章 深まる亀裂
第5章 外務省と防衛庁の綱引き
第6章 リセット
終 章 日本の政治的意志はどこにあるのか?