■クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/「高遠菜穂子のイラク」
スタジオゲスト 江川紹子さん(ジャーナリスト)
3月3日(水)
NHK総合TV 19:30〜19:56
NHKBS2 24:10〜24:36
2004年、自己責任論争を巻き起こしたイラクでの高遠菜穂子さんらの人質事件。あれからおよそ6年、日本人の中からイラク問題が忘れられていく中で、高遠さんは、ひっそりと、しかし絶えることなくイラクへの支援を続けてきた。アメリカ軍も撤退に向けて動き出す中で、イラクの治安はいまだ回復していない。 ブッシュの戦争への支持を真っ先に打ち出した日本。事件後の自らへの報道を思い出すといまだにトラウマで激しい不安に襲われるという高遠さん。しかし今、「日本人と向き合いたい」と考え、初めてカメラの前で自らの心のうちを明かした。 イラクの隣国ヨルダンを拠点に続けている彼女たち民間レベルの支援の現場を取材、また高遠さんへのロングインタビューで、人質事件、その後の6年、そしてなぜいまなお支援を続けるのか、その思いを聞く。
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《イラクでの日本人人質事件。自作自演説・狂言説の情報源が実は首相官邸であったとの週刊誌報道がなされている》
http://groups.yahoo.co.jp/group/TV-media/message/148この「自作自演説」の情報源が、実は総理官邸であるという記事が次の3誌で取り上げられています。
●週刊文春4月22日号P28〜29「自作自演ではないか」との疑念
●週刊新潮4月22日号P34〜35「官邸」にまで達していた「自作自演情報」
●FRIDAY 4/30 P10〜11 小泉&官邸「許されざる家族への暴言!」オフレコ言行録
週刊新潮によると、警察庁から出向中の小野次郎首相秘書官と飯島勲秘書官との間で、当初から自作自演の可能性が話し合われていたとのこと。週刊新潮ですら「被害者に対して失敬な憶測」と評しています。
週刊文春によると、事件発生当夜「自作自演」の疑念が官邸で蔓延し、事件翌日、疑念を裏付ける証拠のごとくネット上に飛びかった書き込みが「捏造物」だったことが明らかになった後も疑念は根強く残り、このために初動が遅れたことは否めないと官邸記者が語っているそうです。
FRIDAYでは、小泉首相の側近や公安担当部門が、記者たちに「調べてみろ」と圧力をかけていた形跡があるという全国紙政治部記者の発言を紹介しています。
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日刊ゲンダイ4月12日号トップ見出し
「小泉誘拐当夜酒宴続ける」
http://ch02148.kitaguni.tv/e42519.html号2面
『第一報が入った後、首相が酒を飲んで話していたコト』
小泉首相の「人質事件」の初期対応に批判が噴出している。事件を知りながらすぐに対応に乗り出さず、都内のホテルで2時間も宴会を続けていたからだ。
「えひめ丸」沈没の連絡を受けながら、ゴルフをしていた森前首相とまったく同じケースである。
外務省にアルジャジーラから「日本人3人が人質になり、撮影されたビデオがある」と連絡があったのは8日の18時20分。外務省は18時30分には「対策本部」を設置。18時45分に首相に第一報を入れている。
「首相に連絡が入ったのは、この日夕方に予定されていたマスコミとの会食が始まる直前のことです。日本人3人が拉致されたと知らされれば、会食をキャンセルして官邸に飛んで帰るのが常識です。ところが、首相は事件を気にかけるそぶりも見せず、2時間も飲み食いし『最近の新聞記者は・・・』とか話していた。その間、席を外して指示を与えることもなかったといいます。もし、班員から緊急に要求があったらどう対応するつもりだったのか。"危機管理"以前の問題です。」(自民党関係者)
酒が入った首相は、官邸で指揮を執ることもなく、そのまま公邸に帰っている。ついでに言うと、石破防衛庁長官も夜の9時まで宿舎でノンビリと過ごしていたのだ。
小泉内閣は「自衛隊は撤退させない」と武装グループの要求を拒否。3人を見殺しにしかねないが、これでは国民はたまらない。
他見出し
「小泉の『米国従属』が招いた民間人人質事件」
「派兵ゴリ押しの矛盾が付け入る隙を与えた」
「『撤退すべき』の世論を無視する政権の末路」
「本当!?この非常時にイラク大使が日本にいる!」
第3面
「『自衛隊撤退せず』の決断は誰がいつ決めたのか」
福田官房長官の発言に重大疑問
抜粋
「犯人グループの素性がわからず、連絡方法もない以上、官房長官の記者会見が唯一の犯人へのメッセージになったわけです。そこで早々と『自衛隊撤退せず』と明言する必要性があったのかどうか。自ら選択肢を決める以前に、例えば、犯人グループへの呼びかけとか、3日間という期限の引き延ばしとか、いろんな交渉戦術があったでしょう。もちろん、首相があらゆるオプションを検討した結果の政治決断であるのならそれなりに評価もするが、そうした経緯もなかったようだ。」
(中略)
政府は今頃になって、首相が中東衛星テレビで犯行グループに開放を呼びかける案を検討している。最初に要求をつっぱねておいて、それから"懐柔策"とはチグハグである。
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☆『小泉言語』混乱に拍車
(2004年4月16日の東京新聞特報。現在はデッドリンク)
政治評論家の森田実氏は「人質の家族が会ってほしいと言ったら、会って『できる限り一生懸命やります』の一言で皆が救われる。どんな理由であれ政府が国民を見捨てることがあってはいけないのに、小泉内閣は歴代で一番冷たい」と小泉首相の言葉に誠意がないことを批判。さらに「今回の事態は、小泉内閣の過剰な自己防衛。自分の政治生命が一番かわいいというのは最低なことだ」と取材規制の理由が人質の人命優先ではなく、内閣延命のためと言い切った。
小泉首相がだんまりを決め込む背景には、実は自身の「テロリスト」発言が影響しているようだ。
首相は人質事件発生直後の九日、記者団に「テロリストの卑劣な脅しに乗ってはいけない」と発言。これが「二十四時間以内に日本人人質三人を解放する」としていた犯行グループを心変わりさせ、解放を発覚から一週間後に遅らせた背景にあるとみられる。
犯行グループに解放を呼びかけたイスラム教スンニ派組織「イスラム聖職者協会」幹部が「小泉首相が彼らをテロリストと呼んだことが、人質解放にかかわる事態を複雑にしたと思う」と批判したからだ。
拓殖大学の立花亨・助教授(中東政治)は「(一般的に)武装勢力は自分たちの行動をテロと見ていない。人質事件の犯行グループにしてみれば、米国がやっていることこそテロであって、日本からテロリスト呼ばわりされたことに怒ったことは不思議ではない」と指摘する。
日本のメディアで「自爆テロ」といわれる過激な活動も、アラビア語メディアでは「抵抗」という言葉で表現される。「テロ」の定義について都立大学の大塚和夫教授(中東人類学)によれば「学術的な定義はない。テロと呼ぶか、抵抗と呼ぶかは、その言葉を使う人の政治的立場による」という。
つまり「小泉首相がテロリストと呼んだことで、犯行グループは首相が米国と同じ見方をしていると理解したはずだ。犯行グループとの仲介役とみられるイスラム法学者(ウラマー)は元来、アルカイダのテロには反対だが、他方で米国にも批判的な立場だ。人質事件の解決の糸口がつかめたのに、首相が無神経な言葉を使ったために、ウラマーは反米意識を持つイラク国民が侮辱されたと受け取った」と言う。
(略)
静岡県立大学の宮田律・助教授(イスラム地域研究)は「イラクの人たちは米軍による占領の枠組みを変えたいと思っている。小泉首相が『情勢が安定すれば自衛隊は撤退させる』という言い方をしていれば、犯行グループを納得させられたかもしれない。せめてファルージャ情勢について『多くの死者が出ていることを遺憾に思う』と言えば、イラク人の心の機微に触れる。何の譲歩も見せないのでは交渉する余地もない」と話す。
(略)
「本来なら、国民に安心感を与えながら人質解放に努める。いわば複雑な方程式を解くような取り組みが必要になるのだが、小泉内閣にはできなかった。『テロに屈せず』『自衛隊は撤退させず』では、戦争をやっている国と同じ対応にしか見えない。人道支援だというのならば、国民への説明を含めてオープンにできるはずだ」
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☆「週刊現代」記事:「いまだから書ける 聞くに耐えなかった 解放された人質家族への誹謗中傷」→
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/134.html「どうせ共産党でしょ」「解決したら家族のことを徹底的に暴いてやる」「自作自演だろ」「自業自得」「自己責任」「税金のムダ使い」「殺されても仕方ない」「何様のつもり」…
☆今井さんの父親は日教組活動もせず:高遠さんの弟は保守系支持者:郡山さんの母親はイラク行きも知らず [週刊現代5・1]→
http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/291.html☆イラク人質事件を応用?「仕組まれた「拉致家族会バッシング」首相官邸がメディア工作 (週刊ポスト2004.06.11号)」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/830.html投稿者 iraq_peace_maker 日時 2004 年 6 月 01 日
その一連の経緯は、実はすべて小泉首相と側近グループが周到に用意した“訪朝失敗隠しの世論操作”だった。
前出・官邸筋の話は、政治の恐ろしさと権力者の醜さをまざまざと見せつける。
「家族会と総理の会談は、もともとは冒頭だけを撮影する『頭撮り』の予定だった。ところが会談の直前、総理自ら全面公開にするよう指示を出した。家族会がいきり立って罵詈雑言を浴びせることを察知したからだ。その場面を国民に見せれば、“そこまでいわなくても”という総理への同情論が出ることまで計算した判断だった。小泉総理は世論を読む天才だが、家族会を悪者にして批判をかわそうという冷酷さにはゾッとした」
本誌の調べでは、官邸側からテレビ各局に、会談直前に「頭撮りではなく全面公開」と通達があった。それどころか、あるスタッフは会談の部屋が広すぎると文句をいい、“もっと家族と総理が近いほうが、総理がいじめられている印象が強まる”と、露骨に演出効果を口にしていた。
(略)
「総理と秘書官らは、イラク人質事件の“教訓”があったからこそ、家族会に総理を批判させる作戦を思いついた。ある側近は総理に、『家族会の前では頭を垂れ、十分に批判させた後で、“責任は私にある。批判は甘んじて受ける”といえば効果は抜群』などと演技指導までしていた」
官邸と御用マスコミによって完全に仕組まれた家族会バッシングだった。
イラク戦争と情報操作